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1998年9月19日 (土)

個人 感動の翼

たった今、スカイマークエアラインの就航披露パーティーからオフィスに戻ってきたところだ。今日のパーティは思わず涙があふれてくるほど感動的なものだった。

澤田さんから、直々に「若手ベンチャー経営者を全部集めて写真を撮るから、是非来て欲しい」と言われていた事もあり参加させていただいた(澤田さんは、この手のセールスピッチが実にうまい!)。澤田さんの言葉通り、大経営者から、今をときめく起業家まで幅広い方々が参加していた。

ヤマト運輸の小倉昌男氏、オリックスの宮内義彦氏を筆頭に、ユニ・チャームの高原社長、エイベックスの依田会長。40代経営者では、ディレク・ティービーの増田宗昭、パソナの南部靖之氏、ソフトバンクの孫正義氏、ギャガの藤村氏。30代では、ソフマップの鈴木氏と光通信の重田氏が参加されていた。

何が一番感動したかというと、彼らが皆心から祝福していたことだ。壇上に並んで一言づつスピーチするのだが、皆規制と戦ってきた経験からか、自らの体験と照らし合わせて、お祝いと激励の言葉を投げかけていた。僕は、「経済の不景気の中で、古い価値体系が崩れ、新しい時代を感じとれる象徴的な出来事である。この出来事を感動しながら見守っていると。これから多くの起業家が続いて新たな価値を創造できると良い」とつい胸を熱くしながらスピーチした。

38年ぶりの航空業界への参入ということで話題になっていたが、その裏には、運輸省との格闘があったようだ。

パーティーでの運輸次官のスピーチで、「おすたか山で512人死んだ。511人が飛行機事故で死んだがもう一人は運輸行政に携わっている人間が自殺をした。それだけ、運輸の行政に関しては、真剣に考えている。。。」という言葉だけが、妙に場に馴染んでいなかったので印象的であった。

最後の澤田さんのスピーチで「最後の認可がおりたのが結局昨日の4:00でした。とても苦しかったです」と言って、自らの今までの苦労を振り替えるとともに、「初めてスカイマークの機体が空に向って飛び上がったときには、涙が出た」と壇上で泣いていた。

フィナーレでは、歌手の「紙風船」がステージに上がり「翼をください」の合唱となった。澤田氏を囲んで、スカイマークのスタッフとゲストが壇上に上がり、全員で熱唱した。僕も思わず壇上に駆け上がりマイクを片手に涙ぐみながら歌ってしまった。感動のフィナーレだった。

僕は、航空業界のビジネス経済性とか既存3社との競争優位がどうのこうのとか、安全性がどうか、第一便が40分遅れたけど本当に大丈夫かということを論じる事は、今は、全く考えていない。

ただ、一つの夢を持った人間が、多くのハードルを乗り越えながら、仲間を引き付け、一つ一つ形にしていき、ここまできた事を祝福するとともに、その慶びの場で感動を共有化できたことを大変嬉しく思っている。

『この大空に翼をひろげ飛んでいきたいよ
悲しみのない自由な空へ翼はためかせ、ゆきたい』

やっぱり、この自由な空へ翼をはためかせゆきたいと思う。永遠に純粋に理想や夢を追い求めて、感動しながら生きていくのが、僕らしい生き方だという気がするから。。

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