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1999年4月12日 (月)

政治・社会 21世紀を心の時代に

21世紀の姿を簡単に思い描いてみると、残念ながらあまりバラ色な絵が見えてこない。ダイオキシン、森林・海洋破壊、炭酸ガスの排出、オゾン層の破壊などの環境問題。人口爆発による食料問題、さらにはエネルギー問題。遺伝子操作などによる技術の暴走。資本主義経済に対する警鐘等々、地球レベルで取り組むべき問題が山積している。

一方では、明るい姿も見えてくる。基本的には民主主義の世の中になる。民族レベルあるいは地域レベルでの紛争以外の戦争は起こらない、非常に平和な時代となると思われる。また、インターネット等の通信技術の進展に伴って、膨大な知識・情報がグローバルに流れることになろう。つまり、今までのモノ、カネのグローバルな流れに加えて、知識・情報が世界中に溢れかえる。世界中でモノ過多、カネ過多、知識・情報過多という未曾有の時代に入ることになる。

その際に、一番重要になるのは、「心」ではないかと思う。21世紀に世界次元の問題に直面して、人々がモノを持ち、カネも余り、知識・情報に埋もれたときに、あらためて「何のために生きているのか?」、「何が生き甲斐なのだろうか?」と問いつめる気がする。その際に、やはり「心の豊かさ」が再度重要視されるのではないだろうか?

今までの経済合理性の意思決定とは別の「心の通じ合い」という意思決定が重要性を増すことも容易に想像ができる。経営の現場でも、経営者は今までと同様あるいは今まで以上に社員や外部の顧客に心のこもったコミュニケーションが要求されるであろう。

世界全体が、心の重要性を認識し、共鳴し合い、世界のすみずみまで心のネットワークができ上がったときから、地球次元の諸問題が解決され始めるのであろう。その結果、人類にとって今まで経験したこともないような平和で心豊かな世紀となるのかもしれない。過去の人類史上初めて、「競争」から「共生」に移行できる時代に入るのだとも思う。

そうなることを祈りたいものである。いや、次代を担うわれわれがその社会の実現に向けてアクションをとるべきなのだと思う。さもなければ、冒頭のとおり、暗い21世紀の姿になるのかもしれない。

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