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2005年4月26日 (火)

組織人 あすか会議 その1-アイディアから現実へ

名古屋から新幹線に乗り、京都に向かった。前日の夜、グロービス名古屋校でスピーチをしたので、名古屋からの乗車となった。名古屋は、愛知万博開催中であり、景気もいいのか活気に溢れていた。僕の宿泊したホテルには、300人もイタリア人が宿泊していた。皆、万博に行くようであった。

グロービスのオリジナルMBAプログラムであるGDBAの一期生、金山氏も前日から名古屋入りしていたので、二人で名古屋から奈良入りした。 新幹線の中で、産業再生機構のCOOである、冨山和彦氏と会った。冨山氏は、「あすか会議」に参加するため、東京から日帰りで奈良まで来てくださるのだ。しかも、富山氏をはじめとするゲストスピーカーの方は、全て手弁当で来て頂いている。頭が下がる想いだ。

京都駅につき、近鉄京都駅に向かう途中で、グロービスからサイバードの副社長に転職し、副社長を勤める加藤隆哉氏、アガスタの松崎みさ社長など、続々と「あすか会議」の参加者と合流した。多くの仲間が集うにつれ、嬉しくなり、ワクワクしてきた。近鉄奈良線で奈良駅に向かう途中は、まるで遠足のようであった。横の席には、冨山氏、後ろの席には、ポッカコーポレーションの内藤由治社長、隣には、奥本製粉の奥本真一郎社長や、ニューズ・ツーユーの神原弥奈子社長など40名程の参加者と一緒に約10分ほどの散歩だ。気が知れた仲間ばかりなので、気持がいい。奈良公園の中を右に曲がり、鹿がいる公園を通り抜ける。途中、立ち止まり、鹿の頭をなでた。公園では、子供達が鹿と遊んでいた。暫く歩いて、会場のあすか荘に着いた。会場では、受講生の有志で構成される実行委員会のメンバーが受付をしていた。二階のセミナー会場に上がると、金屏風の横に演台が設置されていて、真正面には大きなスクリーンが垂れ下がっており、そこに大きく「あすか会議」のロゴが投影されていた。

続々と参加者が集まってきた。西濃運輸の田口義隆社長、日本ベリサインの前社長である川島昭彦氏などが到着された。ワクワクしてきた。会場は満員となり、熱気に包まれている。プログラム開始の14:30には、皆の期待と興奮とが絶頂に達していた。実行委員長の高橋健三氏が演台に登壇して、高らかと開会宣言をした。その後、僕の名前が呼ばれて、オープニング・スピーチが始まった。

「みなさん、「あすか会議」にようこそ。皆さんと、このあすかの地でお会いできてとても嬉しいです。高野山のお風呂場で生まれた小さな発想が、2か月後にここまで来れるものなのかと思うと、感慨深い。あすか(ASKA)会議は、グロービスの教育理念に則り、ネットワークの構築(Synergy)、知識の修得(Knowledge)、志(Ambition)を培う場(Assembly)を提供することを目的にしている。ぜひ、この場で、良い仲間をつくり、多くの知識を習得して、夢を語ることによって志を高めていってほしい。

ダボス会議のように、参加者全員がネクタイを外し、カジュアルな雰囲気で、仲良く、会議を楽しんで欲しい。このあすか会議は、小さく始めて大きく育てていきたいと思う。今年は、第一回目ですが、5年後、10年後、20年後にもこの「あすか会議」で、皆さんと会い続けたいと思う」。参加者の拍手を通して、会場の興奮が伝わってきていた

※参考コラム:ダボス会議からあすか(ASKA)会議へ

第一回あすか会議のカリキュラムマップは、以下のようになっている。

◆一日目:4月23日(土)

14:30-15:00 
開会セレモニー

15:00-16:30
<第一部 創造の部>
「ベンチャー創造における成長の痛みとは」
サイバード社次期社長加藤隆哉氏、アガスタ/松崎みさ社長

16:30-18:00 
<第二部 変革の部>
「日本における変革のモデル」
産業再生機構/冨山COO、西濃運輸/田口義隆社長、ポッカコーポレーション/内藤由治社長他

18:00-18:15 
アルムナイアワードの授与

19:00-21:00 夕食会 

◆二日目:4月24日(日)

9:00-10:30 
<第三部 >
①キャリアの部「プロの経営者になるためのキャリアモデルとは」
日本ベリサイン/前社長の川島昭彦氏、グロービス・マネジメント・バンク岡島悦子氏他

②官民競争の部:「市場化テストについて」
経済産業省/通商金融・経済協力課長 杉田定大氏

11:00-12:30 
<第四部> 
①環境の部「『環境』生き残りの条件か、利益の源泉か?〜星野リゾートの環境戦略から学ぶ〜」
星野リゾート/星野佳路社長他

②日本の部:「日本、この国の向かうところ」田村耕太郎参議院議員、品川女学院/漆紫穂子副校長

13:00-15:00 
フェアウェル・ランチョン

そして、プログラムの第一部である「創造の部」が始まった。対話を重んじた会議なので、パネラーと会場とのインタラクティブなディスカッションが始まった。内容に関しては、「あすかレポーター」という参加者のボランティアが、アルムナイブログに掲載する予定なので、そちらを参考にして欲しい。
東京におけるパネルディスカッションとは比較にならないほど、ざっくばらんで率直な意見交換となった。驚くほど深い意見交換が行われた。

最後に受講生であるプログラム・リーダーから一言まとめがあった。「ペンを出して、一分間次のことを考えて欲しい。明日から行動に移そうと思っていることをまとめて欲しい」。

暫くして、そのプログラムリーダーが自分なりの考えを話し始めた。「一つ目が思い込むこと。二つ目が行動すること。三つ目が会場の冨山さんがおっしゃった「お金の苦労をしてください」、ということを学びました」、と。会場がどっと沸いて、第一部の創造の部が終了した。

30分間の休憩をはさんで、二つ目のプログラムが、始まった。プログラム・ディレクターがパネラーの紹介をする前に一つの質問を始めた。

「組織変革のためには、組織が一枚岩にならなければならない。その際の変革のボトルネックとなるのは、何でしょうか」。
会場からいくつかのコメントが出てきた。危機感の無さ、個人の保身(エゴ)、当事者意識の無さ、成功体験、しがらみ、過去の重要決定、トップのコミットメント&リーダーシップが無い、不良資産・債権などである。

その後、パネラーが紹介され、自分の会社の事例に関して話し始めた。産業再生機構の冨山COO、ポッカの内藤社長、西濃運輸の田口社長、奥本製粉の奥本社長らの言葉からは、経営や変革の知恵が溢れ出ていた。

数多くの学びが得られ、僕のメモ紙には、ぎっしりと学びが書き込まれていった。そして、第二部が終わったが、90分間の密度の濃い時間が終わることに、寂しさを感じていた。本当に学びの凝縮された時間だった。

そして、僕が登壇して、アルムナイ・アワードの表彰が始まった。

2005年4月23日
あすか荘にて
堀義人

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