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2009年3月 4日 (水)

組織人 『創造と変革の志士たちへ』上梓へ

「創造と変革の志士たちへ」という多少古臭いと思われるタイトルにビックリする読者も多いと思う。僕は、仲間とのブレストの中から生まれたこの言葉をこよなく愛し、グロービスの教育理念の根幹を意味する言葉として、採用させてもらうことにした。

「創造と変革の志士」とは、明治時代に「勤皇の志士」が活躍したように、今の不確実
性が高く不透明な時代に世の中を創造し、変革できる力を持った人々を育成したい思
いから、グロービスが命名したものである。

その志士は、教育理念に従い、「能力開発」をし、「人的ネットワーク」を構築し、「志」を醸成することが期待されている。

グロービスの建学後しばらくこの言葉を使い続けてきたが、多くの方々から、「なぜ創造と変革の志士なのですか?」「具体的にどういう人々を指すのでしょうか?」、「どうやって育成していくのですか?」、という問いかけを多く受けることになった。

そこで、「創造と変革の志士達へ」という本のタイトルを執筆して、僕の考えていることを可能な限りわかりやすく書面化することにした。そのことにより、グロービスの学生、卒業生、教職員、そしてグロービス経営大学院を志す数多くの人々に、グロービスが目指すものを伝えよう、と考えた次第である。

(中略)

幕末に多くの志士を育成した吉田松陰は、「志士」のことを次のように説明していた。
「志士とは、志達ありて節操を守る士なり」

志士とは、高い理想を持ち、信念や主義主張を守って変えない人物のことである。志が一旦立てば人に求めるものもなく、世の中に望むものもない。自信に満ちて意気が盛んとなり、天地古今を眺めることができるようになるのである。そういう志士を「グロービス経営大学院」で育成したいと思う。

日々、良い学校をつくるべく一歩一歩愚直に前進した結果として、多くの人の目が輝き、ハッピーな生き方ができるような環境を社会につくること。それがグロービスのミッションだと思っている。

グロービス経営大学院

学長 堀 義人

*           *           *

この文章は、「吾人の任務」(2009年3月中旬新版発行予定)に次ぐ渾身の書き下ろしとなる、「創造と変革の志士たちへ」の「はじめに」より抽出したものである。

僕の思いが詰った本に出来上がったと思う。この出版を記念して東京、大阪、名古屋でセミナーを開催する予定だ。コラムの読者ともお会いできることを楽しみにしている。世界経済危機でバタバタしている合間の息抜きになり、元気の源を与えられたら幸いである。

2009年3月4日
二番町のグロービスのオフィスにて
堀義人


「創造と変革の志士たちへ」出版記念セミナー

◆東京
■日 時 : 2009年3月5日(木)19:00-20:30
■場 所 : グロービス経営大学院 東京校
詳細はこちら http://mba.globis.ac.jp/seminar/detail-180.html
※東京開催分はご好評につき満席となりました。
 大変申し訳ございません。

◆大阪
■日 時 : 2009年3月12日(木)19:00-20:30
■場 所 : グロービス経営大学院 大阪校
詳細はこちらhttp://mba.globis.ac.jp/seminar/detail-192.html

◆名古屋
■日 時 : 2009年3月9日(月)19:00-20:30
■場 所 : グロービス経営大学院 名古屋校
詳細はこちら http://mba.globis.ac.jp/seminar/detail-194.html

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コメント(2)

  • 堀 学長様
    本日は貴重なお話有難うございました。
    前回は、昨年の6月“経営と囲碁を語る”を拝聴させていただき現在DISに通っています。
    わたしは、2007年12月に建築設計事務所を立ち上げ、この不景気をどう乗り越えようか日々考えています。
    今回のセミナーはこの不景気を乗り切る活力になりました。
    話のなかに織田信長の囲碁とお茶の話がありました。ちょうどいま司馬遼太郎さんの太閤記を読んでおり(その前に国盗り物語を読みました)
    学長の考えが分かる気がします。歴史小説は経営の勉強になりますね。戦国時代も名武将は、大事な戦場の最前線に先陣を切って行くのと同様
    名経営者は、現場に脚を運びます。学長が話していた、ひととの関係の大切さや難しさもケーススタディーのように歴史小説に出てきます。

    この3月16日に39歳になります。30代最後の締めくくりの年です。
    この10年は、設計者として経験を重ね一通りの仕事をしてきました。また30代の目標であった起業もすることが出来ました。
    次の10年(40代)は、建築士(設計士)から建築家になるため仕事、勉強に励んで行こうと思っています。
    昨今世間で言われている建築家とは、単なる設計者若しくは芸術家でしかないと思っています。(特に日本の建築家)
    私の考える建築家とは、オールマイティーであることだと思っています。設計のことだけではなく、政治、経済、歴史、
    経営等を熟知することでクライアントが求めるものに100%答えた建築デザインが出来ると思います。
    またそれが不動産の価値を最大限創造することになり、社会貢献に繋がると思っています。

    いずれグロービスでお世話になろうと考えています。
    その節はよろしく御願いします。

    投稿者: 三上維啓

  • 堀義人 様

    桜花がほころび始めていますが、寒さもまだ残る
    三寒四温の日々が続いていますね。

    さて、このたびは「創造と変革の志士達へ」の出版、おめでとうございます。
    また、先日、早々に書籍をお送りいただきありがとうございます。
    お礼が遅れて失礼しました。早速読ませていただき、堀さんのGMSやグロービス大学院への思い、考えを改めて感じさせていただきました。

    また、グロービスの社員であった身としては、コラムの大学院への道のりは当時の事を思い出しながら懐かしく読ませていただきました。

    ちょうど、この週末はGMS1月期の最終回なので、クラスでも受講生にこの本を読むことを薦めようと思っています。
    (自称グロービスエバンジェリストの沼野としては、
     いろいろなところでこの本を紹介していこうとおもっています^_^)。


    最近、思うのは、大学院の創設者から生の話を直接聞けるGMSの受講生や経営大学院の学生は幸せだなぁということです。
    たとえば慶応にいっても福沢諭吉に現代に今について、
    直接、話を聞くことはかなうことができません。でもグロービスなら、大学創設者の堀さんに直接話が聞けるわけですから。
    グロービスの学生はなんともすばらしい機会に恵まれていることでしょう。


    長々と、書いてしまいましたが、
    4月9日のGMS大阪校での講師勉強会にも参加させていただきますので、そこでまたお会いするのを楽しみにしています。

    取り急ぎ、お礼まで。


    沼野利和

    投稿者: 沼野利和

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