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2011年8月16日 (火)

日本人・アジア人・地球人 脱原発に対する「闘争」の収束宣言

(2011年8月14日の朝に呟いた内容に加筆修正して完成)

朝陽が高原の緑を輝かせ、木漏れ陽が山小屋に入りこむ。子供達が起きる前に、ちょこっと呟きます。昨日、脱原発に対する「闘争」の収束宣言を出しましたが、その背景を説明したいと思います。

僕は、「捨石として世論に一石を投じられればいい」とブログに書きました。その目的は、3時間25分にも及ぶトコトン議論とその後の反響を見る限りは、ある一定限は達成できたと思っています。また、国民の世論も、脱原発からもっとバランスがある方向へと移行していることも伺えます。

だが、その代償もありました。「ボコボコに批判されても自分が信じることを」と言った通り、様々な批判やお叱りを受けることになりました。更に、僕のコミュニケーションの稚拙さによって、多くの人を憤慨させたかもしれないです。その点は、この場を借りてお詫びし、必要以上に批判した発言を撤回したいと思います。また、僕から一方的にブロックしたアカウントについては、一つ一つアクセスして、全てブロック解除をしたいと思っています。

僕は、「謙虚な姿勢」で、自分が正しいと思ったことは言い続け、間違っていたら謝るということを繰り返してきました。間違いを恐れては何もできないし、謝罪を避けると傲慢になってしまいます。その姿勢で、僕は、間違いを恐れずに、これからも前へ前へと立ち止まらず、進み続けようと思っています。

これにて、脱原発に対する「闘争」は、一旦は収束させます。ただ、日本のために必要と判断すれば、違う形での「闘争」を再開することがあるかもしれません。その時までは、日本を良くするための、以下の様な静かな行動に専念したいと思っています。

(1)KIBOWを通しての復興活動
(2)日本のリーダーが集う「G1サミット」さらには、100%英語による「G1 GLOBAL」の開催
(3)「100の行動」による明るい日本のビジョンを描くこと
(4)国際的な会議の場で「日本代表」としてプレゼンスを発揮し、自らが正しいと信じることを主張すること。

そして当然、グロービスを通してのリーダー育成、産業創出と、知の発信に専念していきたいと思います。今の日本に必要なのは、日本を担うリーダーと日本の未来を創る新たな産業です。

そして何よりも、今は夏休みを子供達と楽しむこととします。もう次男が起きて来ました。朝9時からは、家族テニスの予定です。4男(8歳)まではテニスができるようになりました。家庭は、もっとも重要な教育の場だと思っています。子供たちにも、間違いを恐れずに、自分が信じた道を、前へ前へと歩んで欲しいと思っています。

2011年8月16日
山小屋にて執筆
堀義人

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コメント(12)

  • 自分が社会にとって正しいと信じるものの為に敢えて立ち上がり、世論に訴えた堀さんの姿勢は見事であったと思いますし、正々堂々と受けて立った孫さんもまた見事であったと思います。
    私達は今回のように健全な形で言論を戦わせ、学び、前に進める社会環境があることを感謝しつつ、異論の先には決断と結束と実行とがあることをしっかり体現して行かなければなりません。
    それがあって、初めて堀さんと孫さんとがこの2カ月間“闘った”意味があるのだと思います。

    投稿者: 廣瀬 聡

  • いろいろ頑張ってください!
    応援しています。

    今日 東海村に帰ってきました。
    夜中なのにせみがたくさん ないてます。

    投稿者: keiyan

  • 自分の信じることを自ら発信することによって初めて「何か」が始まるのだと信じま

    当然、それに賛同する人と反論する人、そして静観する人に分かれるでしょう

    中には、反論を越えた常識の欠如した、人の心を傷つけるような罵倒を加えて来る輩
    もいるかも知れません
    でも、それでも、堀さんは発信し続けるのだと思います

    何故ならば、それが堀さんだからです

    その堀さんを私は心から人間として尊敬し、友人として、大好きなのです

    そして、堀さんは堀さんであり続けるべきだと信じます

    それは素晴らしいことなのですから

    そして、私は、今の日本は堀さんを必要としていると心から信じるのです

    投稿者:

  • いわき市在住 2児の母

    堀さん、この度は本当にありがとうございました。
    3月11日から私は何度、堀さんの言葉や行動に助けられたか。
    心から感謝しています。

    私たち家族は震災当日からずっといわきにおりました。
    子供たちを無用の混乱に巻き込みたくなかったのです。
    そのことで批判され、傷つくこともありました。
    そのときに堀さんの言葉を目にし、心を強く持つことができました。

    いわきは今、心地よい風が吹いています。
    子供たちは庭でプール遊びをしながら笑っています。

    堀さん、これからもがんばって下さい。

    私も自分の信じる道を歩んで行きます。


    投稿者:

  • トコトン議論で、堀氏は、次に(日本の)別の場所で爆発(破局的事故)が起きたら、さすがに原発はもう推進できない、というような発言をされました。
    どうして、「たとえまた、どこかで破局的事故が起きても、それを教訓に安全性をより高め、推進するんだ」と言わなかったのでしょうか。

    投稿者: tm

  • >僕から一方的にブロックしたアカウントについては、一つ一つアクセスして、全てブロック解除をしたいと思っています。


    心砕いておられるお振る舞いに感動します.


    ただ,ブロックは必要ではないでしょうか? どの傾向をブロックしているかも勘付いてこその読解力です.また,悪貨が良貨を駆逐するということもあります.マスメディアと新興メディアを問わず,自意識を保つ,ただそれだけのために,根無し草のような批判を繰り返していると見受けられる発言も夥しいなかで,萌芽を周囲に見誤らせず,枯らさない配慮は必要だと思うのです.


    コミュニケーションは,拒絶されることから学ぶことも多いはずです.


    「無闇な」受容は,学ぶ自由を奪うことになるのではないでしょうか?

    投稿者: syukiti

  • 堀義人さま
    ・立派な活動をされていることに敬意を表し「闘争」収束宣言を静かに読みました。
    ・私も長野県富士見高原で夏休みの真っ最中です。友人や子ども達が都会の熱帯夜を逃れて絶え間なく訪れてくれます。
    ・訪問客や東京から持ってきた宿題の合間をうめるために持参した本は次の通りです。

    1.佐藤文隆「職業としての科学」(岩波新書)
    2.瀬戸内寂聴・梅原猛「今を生ききる智慧」(角川ONEテーマ21)
    3.開沼博「「フクシマ」論原子力ムラはなぜ生まれたのか」(青土社)
    ・2.は源氏物語や古事記について対談しながら梅原猛さんの「絶対的」反原発主張
    ・3.博士課程で社会学を学んでいる学生の書いた福島原発の立地地域から描いた日本の社会構造論(現在読んでいる最中。・・とおもいます)
    ・「フクシマ」論を読んでいると堀さんの一旦だされた「闘争」収束(終息?)宣言はまた形を変えてこれからも息を吹き返さざるをえないようにおもいます。
    ・ところで、いわきで活動しているKIBOWについて関心があります。活動の様子など知りたいのですが。

    投稿者: yatsugatake

  • 「自分が正しいと思ったことは言い続け、間違っていたら謝る」という姿勢。とても共感します。陰でこそこそせず、言いたいことを責任持って言い、お互いに議論を深めていくことこそ、明るい未来、社会を作る源であると改めて感じました。
    ひとまずは、お疲れ様でした。

    投稿者: 長瀬@盛岡

  • 真摯な姿勢と勇気ある判断と行動力。
    敬服いたしました。

    投稿者: mhkj

  • 議論は、やるに越したことはないと思います。
    無駄な議論はありません。

    堀さんの社会への問いかけに、勇気をもらいました。

    私は現在アメリカに留学に来ていますが、
    将来、堀さんのように世界に発信できる人物になれるように、これからも努力していきたいと思っています。

    投稿者: wph

  • 今頃、ネットで「トコトン議論」を拝見しました。
    日本国内で感情的な反原発ヒステリーが吹き荒れる中、理屈でモノを語った姿勢に敬意を表します。

    「放射線は正しく恐れなければならない」
    「事故が起きたら、事故から学び、技術を進歩させれば良い」

    いずれも当たり前の話です。

    残念なのは、孫氏が明らかに乏しい知識で、感情的な話題に終始しながら、電磁波の危険性については「国の基準に基づいている」と一方的に主張しながら、放射線については殆ど知識を持たず、「政府や御用学者は信用できない」などと述べるなど、聞いていて呆れる内容でした。

    孫氏は、一方的に長々と大きな声で話し、事実上酔っ払いオヤジの独演会に堕ちてしまっていた点は残念です。
    もう少し、発言の時間配分を折半する、孫氏には最低限の放射線・原発についての知識を勉強して頂くなど本当の意味でのディスカッションにして欲しかったです。

    また、堀氏には、ソフトバンクは太陽光発電を補助金なしで行うべきだ、と言うところを突っ込んで欲しかったですが、孫氏が話させてくれなかったかもしれません。

    言論の自由に関しても、発言者の影響力を踏まえた発言内容に対する責任について、という観点から、孫氏はあまりにも無責任だと思いました。
    会津地方などは関東地方と線量が同等であるにも拘らず、観光客が激減しているのは孫氏のような人が無責任な発言を行い、風評被害を広げているように思いました。

    孫氏ような人は、ワンマン社長の典型なのでしょうが、相手の主張を聞く姿勢を全く持っておらず、まともなディスカッション出来る人物ではないと思いました。

    結論としては、真面目な人がふざけた人と議論をすると馬鹿を見る、という事例になってしまっており、折角の討論が大変残念な結果になってしまっていたと思います。

    投稿者: 栢山

  • 本日初めて、日本でこの様な公開討論が行われた事を知ったドイツ在住の主婦です。ビデオを拝見し、このような意義有る討論を広く公開し人々に考える機会を堀・孫両氏が提供されたことに感謝致します。

    ドイツでは津波および原発事故発生と同時に、他国の危機は自国の好機とばかりに、こぞって恐怖を煽りたて最大限の政治利用をした人が多く存在します。そしてそのような人々が「フクシマの恩恵」によって得た成功を露骨に喜び祝う様を目の当たりにし、日本国民としてやるせない思いも経験しました。

    孫氏のお言葉を借りれば「もう自然エネルギーできちんとやってる」はずの脱原発組の先頭を走る当国、熱狂的なお祭り騒ぎで原発を封印したその後の現実は、石炭の採掘拡大、隣国フランスからの(原発による)電力輸入、政治的不透明感の増すロシアからのガス供給パイプラインの建設。風力も太陽光も袋小路に嵌り活路を見出せぬまま、電気料金は上がり続けるばかりです。

    エネルギー問題に関してはモデル国など現実存在しない、日本は独自の道を模索せねばならぬと思います。避けて通れないものをタブー化する事は危険な現実逃避にしかなりません。原発の安全性を高める議論こそ、今始めなければ手遅れになるのではないでしょうか。

    投稿者: 松井

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