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2012年11月21日 (水)

日本人・アジア人・地球人 ツイッターで綴る8泊9日の中東・アジアツアー(うち4泊は機内泊)

11月11日朝。今、羽田空港だ。これから、全行程9日間のツアーを前半、後半に分けて実施する。8泊9日のうち、機内泊が何と半分の4泊ある予定。かなりハードだ。しっかりと体調管理して、乗り切りたい。では、行ってきまーーす。(^^)/

香港に到着。天気は晴れだが曇り模様。公害のせいか、若干煙っている雰囲気がある。空港を出たら暖かい空気が出迎えてくれた。これからホテルにチェックインして、MBAツアーにジョインしようかと思う。夕方には、学長セミナーが開催される。どんな出会いがあるか、楽しみだ。

香港で、初めてMBAツアーの会場を覗いた。欧米亜のトップ・スクールの輪にグロービスが入り、健闘している様子を見ることができて良かった。僕もチラシを配り、グロービスの宣伝をした。僕は、この体験を以下の通り、社内宛堀メールで書いた。

「この地道な一歩一歩を、愚直に続けることが重要です。アジアNo.1には、決して近道は無いです。各都市を一つ一つ訪問し、様々な手段を使いセミナーに参加してもらい、グロービスの良さを認識してもらう。良いMBA生を獲得し、徹底的にグロービスで育成し、成功してもらう。この地道なステップが重要です。
そうすれば、10年後にはグロービスがアジアNo1として認識されていることでしょう」。

夜19時から、香港でMBAセミナーだ。40人規模のMBA候補生が集っている。昨年よりも確実に人数が増えている。僕が、学長として挨拶をし、グロービスの歴史、良さをアピールし、何故グロービスに来る必要があるのかを力説した。そして、中国出身の社員が、プレゼンをする。昨年に続き再度、在香港のグロービスのMBA卒業生が来てくれた。

その夜は、スタッフ、卒業生、来てくれた人々と、外で談笑しながら遅めのディナーをした。夜11時半にホテルを出て、夜中1時過ぎのフライトに乗りドバイに向かった。

<ドバイ>
朝6時前にドバイに到着した。香港からの8時間半のフライトでぐっすりと眠れた。空港で待っている筈の主催者のエージェントが見つからず、待ちぼうけだ。中東特有の「のんびりさ」なのかと思い、こっちもベンチにて仕事をしながら、のんびりと待つことにした。

ホテルにチェックインして、ひと泳ぎだ。目の前に横たわるのは、ペルシャ湾だ。部屋で、テレカンフェレンスを行い、昼食時の会議に間に合わせる為に会場に向かった。

会場に着いたら、グローバル・アジェンダ・カウンシルが既に始まっていた。ドバイの皇太子がいる前で、ドバイの大臣たちが来客に歓迎の挨拶をしていた。皆白いアラブの服装をまとっていた。その後昼食だ。僕が所属するカウンシルのメンバー達と、人工のラグーンの横でランチだ。ディズニーランドのような、不思議な創り物の中に身を置いている感覚だ。

昼食後は、WEF主宰のクラウス・シュワブ氏によるキーノートスピーチがあり、今からパネルだ。壇上には、英国前首相のゴードン・ブラウン氏や国連副事務総長など。モデレーターは、BBCのニック・ガーウィング氏だ。僕は、一番前の席に座っている。

午後からNew Model of Leadershipのカウンシル討議が始まった。メンバーは10人程度だ。ほぼすべての地域から参加者が集うグローバルなメンバーだ。この変化が激しい世界で、どういうリーダーのモデルが必要かを議論する。昨年の議論に加えて、何か新たな発見があるかが楽しみだ。

夜もカウンシルメンバーとともに、会食だ。お酒が一切出ない、不思議な晩餐会だ。僕は長旅だったので、それはそれで健全で良かった。

長い一日が、今終わろうとしている。明日も朝から会議だ。夕方の便でドバイを発ち、夜行便で香港に戻る予定だ。翌朝、香港に着き次第、アジア最大のベンチャーキャピタルとプライベート・エクイティの会議で登壇予定だ。その日も夜までびっしりだ。もう寝ようっと。

ホテルの部屋が、クーラーが効きすぎていて寒い。切ろうと思ったが、何故だかスイッチがついていない。温度を目いっぱい上げても寒いから、窓を開けて寝た。翌朝5時に、コーランの朗読の声で目が覚めた。外を覗いたが、辺りはまだ真っ暗だった。

ドバイのホテルの窓から見えるペルシャ湾の風景。時刻は、朝7時前。

20121121_dubai

ドバイのグローバル・アジェンダ・カウンシルの二日目が始まった。朝8時15分から最初のパネルがスタートだ。壇上には、豪州前首相のケビン・ラッド氏やユーラシアグループのCEOイアン・ブレマー氏がいる。昨日のニック・ガーウィング氏やゴードン・ブラウン氏と同様に、グローバル・リーダーの中に、僕が親しくしている友達が増えた。パネル前後に、言葉を交わした。こういう短いが、インパクトがある交流が重要である。

パネル後、午前11時までNew Model of Leadershipのカウンシルで議論して、その後、意見交換会へ。ランチタイムには、日中合同の昼食会があり、中華料理を楽しむ。そして、今は「ハイパーコネクティドな世界の展望」という議論に参加している。次の時代での振る舞い方が段々わかってきた気がする。

ドバイでの会議を途中で切り上げ、今空港に向かうところだ。砂漠だったところに突如として作られた都会。砂上の大都市の上に、青空が広がる。世界最高の建物を横目に見ながら、ハイウェイを走る。これから2回目の夜行便だ。香港に着いたらすぐに、キーノートでの登壇だ。頑張ろう、と。

最高峰の建物ブルジュ・ハリファの横を通過している。トム・クルーズが出ていた映画『ミッション・インポッシブル』を思い出す。ドバイタワーと呼ばれていたが、リーマンショック後にアブダビの首長の名前を冠するようになったと、運転手が説明してくれた。

20121121_burj_khalifa

そして香港空港に朝到着。ホテルにチェックイン後、簡単に仮眠をとり、朝9時にパネルディスカッションの登壇者控室に向かった。

朝9時半からキーノートパネルが始まり、10時半には、終わった! アジア最大のプライベート・エクイティ(PE)のコンファレンスで、最初のセッションだ。しかもその後、ベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティ、そして投資家とに会場が分かれて開催される。つまり、唯一の合同セッションだ。最高の舞台で喋れて気持ち良かった。僕は、「東京が第二のシリコンバレーの様になっている」と持論を展開し、日本のベンチャーを思いっきり宣伝してきた。

登壇後、ひと泳ぎをした。そして、ランチのために会場に戻った。多くの人が声をかけてくれた。かなり、インパクトがあった。やはり、登壇はインパクトが重要だ。その後の討議では、「日本へのネガティブなトーンは完全に消えてしまい、日本への関心が増していた」と言う声を耳にした。

昼食後に、ベンチャー・キャピタル側の会場を覗いてみた。弊社の高宮が「携帯・ソーシャルメディア」のパネルに登壇していた。明日、井出も登壇する。グロービスから3人も登壇しているのは、光栄な事だ。僕が、朝に「東京が第二のシリコンバレーになっている」と言ったことが、そこら中で話題になっていた。

15時半からグロービス・キャピタル・パートナーズのボード・オブ・アドバイザーズ・ミーティングが香港で開催された。世界各地から投資家代表が集ってくれた。とてもありがたいことだ。ファンドの運用がうまく行っていると、反応も凄く良い。地道な努力が結実していることが実感できた。

その後18時半からグロービスがスポンサーであるカクテル・パーティーがあり、夜にはグロービス主催のディナーがある。香港に今世界のPE/VC関係者が集っている。まだまだ香港での活動は続く。

グロービスは、過去10年間カクテル・パーティーをスポンサーしてきた。スポンサー代表として、喋る機会をもらい、バーカウンターに昇り挨拶をしてきたが、いつも誰も聞いてくれない。そこで、次の通り言ってきた「お酒を全部馳走する。楽しんでくれ。でも次の3つの言葉だけ覚えてくれ、グロービス、ベンチャーキャピタル、ジャパン」だ。

最後の「グロービス、ベンチャーキャピタル、ジャパン」を3回連呼する。すると、それだけは参加者の脳裏に刻みこまれていく。だが、誰も恥ずかしくてやってくれないから、僕がいつもこの「大役」を果たすことになる。今回は、ありがたいことに、大きな会場が用意されて、スピーチのために壇があり、マイクも用意されていた。

スクリーンには、大きくグロービスのロゴマークが掲載されていて、グロービスの氷の結晶まで用意されていた。グロービスが世界で存在感を出している。

20121121_gcp_2

ベンチャー分野では、中国・インドがホットになっていたが、最近はその熱が冷め、「日本がやっぱりいいよね」と見直しされている。なぜならば、フェイスブックやジンガと言っても基本的に余り儲かっていない。成功しているのは日本だ。韓国企業も日本をターゲットに来る。これから日本から目が離せない。

海外で多くの人と話をすると、皆一様に「日本のこと大好きだ」と返事がくる。「綺麗だし、安全だし、信頼できるし、サービスはいいし、人は優しいし、食事は美味しいし……」と続く。問題は、円高と英語だけだと言う。日本に住んでいると、双方とも問題無い。だから、海外に出るのが億劫になるのだろう。

さて、グロービスのカクテル・パーティが終わったので、これからグロービス主催のディナーだ。この会合に集っている投資家やPE・VCの数と質は、すごい。確実にグロービスも存在感を増している気がする。今晩の香港の夜は、本当に長い。

翌朝、香港のホテルをチェックアウトして、空港に向かった。香港湾に多くの船が停泊していた。天気は曇り。どんよりとしていた。太陽が雲の後ろから、ぼんやりと存在を誇示していた。

香港空港に到着。この5日間で4回目の香港空港だ。これから一旦日本に帰る。「帰る」と言うより、「立ち寄る」と言った方が、正しい。何せ泊まらないで、その夜の夜行便で再度海外に行くからだ。

11月15日(木)の午後、東京に到着。東京は晴れ。空気が清々しい。東京の空気は、他のアジアの大都市のどこよりも良い。東京が人気ある理由がよくわかる。今から帰宅して、タキシードに着替えて、50周年記念式典に参加する。そして、今晩の便で再度東京を発つ。かなり慌ただしいが、今のところ体調はバッチリだ。

今、羽田空港だ。束の間(数時間)の東京を楽しみ、今から東南アジアに向けて飛び立つ。ツアー後半戦がスタートだ。これで3回目の夜行便となる。この5日間で機内泊が3泊目だ。翌朝起きたら、常夏で湿度の濃い空気のシンガポールだ。では、行ってきます。(^^)/

シンガポールに到着。時刻は、現地時間朝6時。外に出ると、じめっとした空気が出迎えてくれた。夜明け前なのに暑い。立っているだけで汗ばんでくる。これからホテルにチェックインする。午前11時に投資家訪問。グロービスは、シンガポールに進出したので、セミナー他、多忙なスケジュールが待っていた。

シンガポールで活動開始。投資家を訪問し、グロービスのシンガポール事務所に初めて足を踏み入れ、ホテルのセミナー会場の下見をする。数多くのグロービスの仲間が、シンガポールに集っている。さあて、今から英語でスピーチ2連発だ。頑張るぞー!

一つ目の英語のスピーチ、企業向けの「グロービスシンガポール開設記念セミナー」完了。100名以上のVIPが来てくれて、とても嬉しかった。毎度のことだが、グロービスのMBA卒業生も来てくれた。日本では珍しい、医師免許を持つMBAの大山さん(大阪校)だ。英語が上手で、ビックリした。

今、僕が二つ目のスピーチをしたグロービスMBAのシンガポール・セミナーの最中だ。今はグロービスのスタッフ(ベルギー人のスベン)が説明している。シンガポールから来た学生3名のビデオメッセージが、とても説得力がある。多くの優秀な候補者が、集まっている。来年のフルタイムMBAが楽しみだ。

東南アジア・中東を歴訪しているうちに、日本は選挙戦に突入した。僕は、明日マレーシアに入り、月曜日の朝、帰国予定だ。僕も、僕なりにG1サミットに参加している議員を中心に、応援体制に入る予定だ。僕は、どの党よりも、どの政治家、という視点で選ぶつもりだ。

今からシンガポールのホテルをチェックアウトして、クアラルンプール(KL)へ向かう。今回のツアーの最後の目的地だ。昨日は爆睡し、ゆっくりと体調を回復できた。さあて、今年最後の海外での仕事だ。

緑のパイナップルプランテーションを見下ろしながら、マレーシア航空のフライトが、KL国際空港にタッチダウン。機体停止後、マレー人の美人キャビン・アテンダントと談笑。僕が、真っ赤なバティックを着ていたので会話が弾む。僕は、「年に一回着ないと服は捨てる」というポリシーを持つ。今回そのノルマを達成だ。

KL国際空港は、成田のように都心からかなり遠くに位置する。緑のプランテーションの中を、車が走る。天気は晴れ。入道雲のような白い雲が、モクモクと湧き上がっていた。僕は、ここでスピーチをして、またこの空港に10時間後に戻ってくる予定だ。暫し車の旅を楽しむことにしよう。

KLに向かう車の中。太陽が顔を出しているのに、雨が降ってきた。そしてまた止んだ。緑のプランテーションを抜け出し、緩やかな丘陵地帯に入った。住宅やアパートがポツポツと見え始め、平地に入り、高層ビルが目に入った。KLタワーと世界最高峰のツインタワーだ。

到着後しばし買い物を楽しみ、ランチはヌードルと緑の野菜だ。このメニューは、このツアー3回目だ。アジアは、ヌードルと緑の野菜が一番だ。

14時から、KLでのグロービスMBA説明会だ。予想をはるかに超える人々が来てくれた。スピーチが終わり、質疑応答に答えている間に、15年以上前に出会った現地の起業家4人が、フラっと遊びに来てくれた。余りにも懐かしく、かつサプライズだったので、思わずその後みんなで飲みに行ってしまった。僕が15年前に言った「アジアNo. 1の経営大学院をつくる」と言う言葉を、彼らはよく覚えていた。

今はKL国際空港のラウンジだ。この出張が今年最後の海外となる。4年前に新調したパスポートに、最後のページまでビッシリとスタンプが並んだ。もう余白もない。正味46ページ使えるので、1ページ平均4カ国と換算すると、200カ国近くを訪問したことになる。スタンプラリーでゴールインした気分だ。

成田に到着。冷たい朝の空気が、顔に優しく触れて気持ちがいい。機内から見た雲の上に広がる朝焼けが、美しかった。これから東京に戻り、仕事だ。今週末には、「G1経営者会議」が開催される。今年もあと一ヶ月強。もう海外出張は予定していない。日本で、パワー全開で挑む所存だ。


2012年11月20日
ツイッターをもとに、番町の自宅にて執筆
堀義人

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