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2013年6月 3日 (月)

日本人・アジア人・地球人 アジア7都市訪問ツアー~その1)仙台、福岡、済州島の風景

今回の出張は、7都市を9日間で周るハードなものだ。

僕は、出張に出たら一つの用事のみに済ませないで、ついでに、多くのことをまとめてやりたいと思っている。一石三鳥は当たり前で、一石六鳥も七鳥も狙いに行く。今回のアジア7都市訪問は、そもそもの発端が、仙台の村井知事のセミナーが5月29日に確定したことから始まる。6月5~7日のミャンマーの東アジア経済サミットが前から決まっていた。そこに、5月31日に済州島での「済州フォーラム」に招待された。このスケジュールに合わせて、福岡での学長セミナー、上海、シンガポール、バンコクでのグロービス・セミナーを組み合わせたのだ。

結果としてみたら、9日間で7都市を訪問するという、とても多忙な「アジア7都市訪問ツアー」となっていた(ここで、敢えて日本の仙台も福岡も、「アジアの中の日本」という位置付けで、アジア7都市に含めることにした)。

ツイッターやFBでの写真を綴ることにより、可能な限り臨場感がある「風景」をお届けしたいと思っている。

<5月29日(水)>
夜7時からグロービス仙台校で、村井知事との対談だ。東北初兼唯一の経営大学院であるグロービスに、宮城県知事をお招きできるのはとても光栄なことだ。震災、復興、リーダーシップ。どんな話が伺えるか楽しみだ。   

グロービス仙台校がキャンパスを構えるAER(アエル)ビルの地下の車寄せで、村井知事をお迎えし、26階に位置する キャンパスにお連れして、村井知事の講演がスタートした。56ページにわたる資料と2つの動画をご用意頂きました。演題は、「東北・宮城のビジネスの創造」。ワクワクだ。

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「有事におけるリーダーシップ 組織内で留意した点。1)簡潔に、分かりやすく、結論から。2)問題点をあぶり出し、その場で5W2Hをはっきりさせる。3)優先順位をつけ、常に一歩先を見る。4)部下を守る。

有事のリーダーシップ 2 組織外に向かって留意した点。1)被災者に安心を与える。2)情報の積極的な発信。3)常に冷静に(心で泣いても顔は平静に)。4)「全体の利益につながる変更」以外はブレない。

有事のリーダーシップ3 精神的な留意点1)ポジティブシンキング(運を引き寄せるコツ)。「当たり前のことをしっかりやっていれば、必ず良くなる」。「宮城が大きく発展するチャンス」。2)全て自分の責任。「批判されるリスクより、躊躇するリスクを恐れるべき」。

民間投資の促進による復興の紹介。1)仙台空港民営化及び地域の活性化。2)水産業復興特区の創設。3)6次産業化に向けた取り組み。

かなり期待できそうだ。一時間のスピーチの後に、夜8時から僕と村井知事との対談だ。

村井知事との対談を終了。愛読書は、松下幸之助さんと森信三さん、座右の銘は、「天命に従い、人事を尽くす」だそうだ。今、空港民営化、漁業の特区とともに、農業、医療の自由化に切り込んでいる。僕からは、農業への株式会社の参入と、医療の自由化を強くお願いした。応援したい知事だ。感謝です。

懇親会の後に、グロービスのスタッフとラーメンを食べながら談笑。そして就寝。

<5月30日(木)>
朝起きて、空港アクセス線で、仙台空港へ。ここから福岡に飛ぶ予定だ。今回の出張は、全部で7都市を回ることになる。全ての都市でパネル・対談・スピーチかのいずれで登壇する予定だ。先ずは北の仙台に向かい、今から西南西の福岡へと飛ぶ予定。

福岡到着後、豚骨ラーメンを食する。機内で、村井知事執筆の『復興に命をかける』を読了。前向きな姿勢と、高い志・姿勢に感銘を受けた。これからラジオの収録があり、夕方は学長セミナー@グロービス福岡校だ。

グロービスにとっては5つ目のキャンパスとなる福岡校が、今年4月にアクロス福岡に完成し、4月から大学院の単科クラスを開校した。予想を倍以上も上回る受講生が集まり、開講科目も急遽2、3加えたという。今日は、その福岡校でセミナーが開催される。僕もまだ行ったことが無いから楽しみだ。

福岡のKBC朝日放送のラジオ収録完了。メインキャスターの武内裕之さんと二人で「いいねポーズ」。武内さんから、ツイッターとFBで、ご丁寧且つ熱烈なお誘いがあり、収録を受けることにした。5月31日金曜日朝7時30分過ぎから、放送。

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初めて訪問したグロービス福岡校は、思ったよりもコンパクトで機能的で良かった。教室から見える景色も素晴らしい。教室とラウンジとの仕切りを、透明ガラスと曇りガラスにしたのが正解だった。光や景色が見えて広く感じる。本日、100名近くの方々が、学長セミナーに来てくれた。感謝だ。グロービス福岡校を宜しくお願いします。

学長セミナー&懇親会終了後、キャスターの武内さんを交えて談笑。中洲を流れる那珂川の流れを見ながら外でワインを飲む。気持ちが良い。

<5月31日(金)>
KBC朝日放送の金曜ザッツ・オン・タイム!7:35に僕が出演。だが前日に収録を済ませていたので、僕はその時間はすやすやと寝ていた。

朝9時半から福岡市役所に、高島市長を訪ねた。G1サミットでの出会いから、新たな官民のコラボを検討中。一昨日は、仙台で宮城県知事との対談があった。仙台そして福岡から日本を元気にしたい! の高島市長とのツーショット@福岡市役所。

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二日続けて豚骨ラーメンを食べて、タクシーで福岡空港に向かった。これから「7都市訪問ツアー」で、3つ目の目的地である済州島へと西に飛ぶ予定。済州島で国際会議が開かれており、そこで登壇をお願いされたからだ。僕にとっては二回目の済州島。福岡からは、目と鼻の先だ。この便利さは、嬉しい。

済州島に到着。福岡からたったの45分。快適だ。福岡からは、ソウルや上海の方が東京よりも近い。高島市長と話をしている時に、「アジア戦略コース(仮称)」の福岡校特別講座の構想を思いついた。仙台校では大震災の影響もあり、「社会起業家」の特別講座を開設した。福岡ではアジア戦略だ。

空港に会議の主催者の黒塗りの車が待っていた。会場のホテルへまで45分間。ホテルの玄関で迎えがあり、そのまま部屋まで誘導された。部屋でスーツに着替えて、会場へと向かう。僕の出番は、16時10分から。テーマは、「アジアの大学の国際化」だ。グロービスの事例を語れば良いから、気が楽だ。

この会議は、「済州フォーラム」と呼ばれている。日本からの他の参加者をみると、下村博文文科大臣、鳩山由紀夫元総理大臣等の名前があった。アジアからは、マレーシアのマハティール元首相の名前もあり、韓国が力を入れていることが理解できる。参加者は、3000人規模だ。さあ、頑張るぞー!

本日の「済州フォーラム」にて。グロービスのロゴマークをバックに。

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最後に登壇者全員とポーズしてパチリ。

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下村大臣が僕の隣の部屋で、セッションを行っていた。僕らのセッションが会議の最後を締めるものだった。セッションを終えて、今はフェアウェル・ディナーの最中だ。今メインテーブルに座っておられる。久しぶりにご挨拶できて嬉しかった。日本から他には、アフラックの大竹会長、行徳先生等が来ている。

下村博文大臣とのツーショット。

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下村さんとは、都議時代からの仲。その当時から後援会に入り、応援してきた。大臣となりとても嬉しい。最後に会ったのは、昨年の衆議院選挙の出陣式だった。

<6月1日(土)>
一日、済州島でのんびり過ごす。ホテルの隣にある済州民俗村博物館を訪問した。古民家等が移築された広大な敷地の中で、一人佇む。「韓国の世論がステレオタイプになってきた。韓国の偏った歴史教育を受けた30から40代の人々に対し、どう理性的に日本が対応できるかが重要だ」との日本領事の言葉を思い出した。

僕は、韓国人の友人も多いし、韓国文化や食事も好きだ。だが、あの偏った反日の姿勢と歪められた歴史認識には、嫌悪感を覚える。歴史認識は違ってもいい。だが、対話を欠かしてはいけない。僕は、昨晩中韓の友人に言い放った。「日本は常に会う用意がある。会談を拒否しているのはあなた達だ」と。

慰安婦問題に関しては、史実に基づき毅然とした態度を示すことが重要だ。1)強制連行の事実はない。2)ドイツ、戦後の米国、ベトナム戦争の韓国軍でも慰安婦はいた。3)日本が謝罪をするならば、他国と歩調を合わせるのが妥当だ。但し、今後は、歴史認識は政府が決めるのでなく、歴史家に任せるべきであろう。

「歴史認識は、政府が決めるべきものではない」と言う見地から言うと、河野談話も村山談話も出すべきでは無かった。強制連行があったかのように示唆したり、侵略を断定したりする談話は政府が行うべきことではなかった。しかもそのとき、戦後40年以上も経過していた。必要無いことをしたから今も揉めている。

ちなみに僕は、自分なりの明確な歴史認識を持っている。ただ、僕から積極的に、それを海外でも国内でも披露することはしない。但し、国外の人から間違った事実に基づき不当な主張をされたときは、必ず反論することにしている。国内では質問されたら答える程度だ。僕のアイデンティティを構成する重要なものなので、大事にしている。

李栄薫教授らが公聴会席の席で殴られた。「植民地時代に韓国が土地と食糧を収奪されたという韓国史教科書の著述は歪曲されたものだ。私たちが植民地時代について知っている韓国人の集団的記憶は多くの場合、作られたもので、教育されたものだ」。
http://youtu.be/dmMh5jq5iko 

李栄薫教授のような方が、日韓の歴史共同研究の一員にいれば、かなり歴史の共通認識が深まっただろうに、なかなか難しいものだ。
   
ひと休み後、ホテルの屋外プールでトライアスロンのスイムに向けた練習をしている時に、ふと顔を上げたら、散歩の途中の韓国人の起業家と目があった。この起業家とは、数年ほど前に歴史問題に関して一晩熱く議論したことがあった。だから余計に親しくなったのだ。10分ほど談笑し、再会を約束した。彼は立ち去り、僕は泳ぎに戻った。

<6月2日(日)>
朝起きて、執筆作業だ。ホテルに缶詰めとなり、「100の行動」の防衛編1を完成させた。昼間は、二日続けて豚肉のサンギョッサルだ。済州島は黒豚で有名だ。ホテルの横に大衆韓国料理屋があり、そこで身振り手振りで注文する。黒豚を堪能した後、一路空港へと向かう。黒塗りの車に大きくVIPの文字が掲げられていた。

50分ほどして済州空港だ。これから上海へと南下する。4カ所目の訪問地だ。まだまだツアーは、続く。

2013年6月2日
済州島から上海に向かう機内にて執筆
堀義人

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コメント(1)

  • 李栄薫教授の動画を見て涙が出ました.相当な信念と勇気を持った方だと思いました.私にも韓国人の友人がいますが,反日や歴史認識の話をした事がありません.個人が身近な友人と積極的な対話をする必要があるのだと感じました.いつか両国の関係が変わる事を信じています.

    投稿者: 中村雄志(名古屋2013期)

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