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2013年6月10日 (月)

日本人・アジア人・地球人 アジア7都市訪問ツアー~4)東アジア経済サミット初日@ミャンマーの首都ネピドー

バンコク空港午前10時発のネピドー向けのチャーター便に搭乗した。ネピドーは、交通の便が悪く、ヤンゴンからネピドーまで一日一便しか無いらしい。そこで、主催者の世界経済フォーラム(WEF)がチャーター便を手配してくれた。満席であった。

二時間ほどで、ネピドー空港に着いた。空港は新しくて思ったよりも快適だ。と言うよりも殆んどフライトが無さそうだ。イミグレーションも含め、ほぼ待ち時間ゼロで通過。人影がまばらだ。

空港からのホテルの道中。ふだんは、iPadでメールチェックしながら行くのだが、ローミングができないから、代わりに窓の外をボーッと観ることにした。道路は綺麗だが、道中殆んど両脇は農場だ。何にも無い。何にも無いところに政府らしき建物が立ち、何にも無いところにホテルが建てられていた。

ホテルは新築で部屋は広い。ところが英語が通じないし、部屋の中ではネットが使えない。でも携帯の音声だけはローミングできたので、会社の用事は電話で済ませることに。但し、電話も二回に一回は、声が聞こえるがこちらの声が先方には届かない状況だ。

カンファレンス会場までは、シャトルバスが出ているのだが、本数が少ない。プールも無いから、バスの時間までは寝ることにした。

午後3時のシャトルバスの時間にホテルのロビーに行ったが、時計を時差の分遅らせるのを忘れていたので、早く着きすぎた。ロビーでアクセスしてみたら、やっとネットに繋がった。入国以来ずっと繋がらなかったから、ちょっとした新鮮な喜びだ。

「ネピドー」をネットで調べたら、僕の記憶通り、前回ミャンマーに来た時は新行政首都として建築中だった。2006年に遷都されたばかりだからか、本当になあーんにも無い。レストランも20軒しか無いらしい。タクシーも無い。大使館ですら、ヤンゴンに残ったままだという。

ま、たまにはこういう場所もいいか、と前向きに考えることにした。静かに時が過ぎて行く。ロビーに歩いて来る時に小雨が降っていたが、暫くしたら太陽が顔を出し始めた。さぁて、会場に向かうことにしよう。

WEF東アジア経済サミットの受付にて。ビルマ美女達とともに。

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ここで、簡単に世界経済フォーラム(WEF)主催の東アジア経済サミットについて説明しよう。ダボス会議で年次総会が行われた後に、各地域単位の会議が毎年開催されている。東アジア経済サミットは、2006年に東京で開催されたあと、ソウル、クアラルンプール,ホーチミン、ジャカルタ、バンコク等東アジアの各地域で開催される。

今年は、ミャンマーのネピドーでの開催となった。僕は、この会議には、ほぼ毎回参加している。

ユーラシア大陸横断ツアー2012~2)東アジア経済サミット@バンコク
ジャカルタ・クアラルンプール出張報告2011~震災後のアジア歴訪

会議場は最新で、かなり規模が大きかった。15時のシャトルでネピドーの会議場に行ってから夜8時まで、セッションに一瞬参加した以外は、参加者とネットワーキングをしていた。会議場はネット環境はいいのだが、一番困ったのは食事と交通だった。食べ物が会議場には殆んど無いうえに交通手段が無いので、どこにも行けないのだ。

結局、何とかレストランの場所を聞き出して向かってみた。すると会議場の横に、仮設の屋外レストランがあった。そこでG1サミット参加の漆さん(品川女子学院)、麻生さん(麻生グループ)、草野さん(ブレインパッド)、猪塚さん(A2A)等と一緒に夕食会が始まった。楽しかった。(^^)

帰りは、ホテルまでシャトルバスの中で麻生さんと情報交換だ。夜8時半には、ホテルに着き、ネットが繋がるロビーで、キーボードを叩き、仕事をする。一通り終わったら何もすることが無いから、部屋に戻って早めに寝ることにした。翌日は、7時半からCEO会議だ。

翌朝、クラウスシュワブ氏主催のCEO朝食会に出席。日本からは三菱商事の小島会長がご参加。他には、エア・アジアのトニー・フェルナンデス氏、フィリピンのアヤラ氏、インドネシアのリアディ氏、タイのPTT(石油公社)のCEO、ペプシのインドラ氏など名門企業のCEOが結集していた。

会議場で西村内閣副大臣に会う。日本政府の代表としての立場で来られた。僕は西村さんと同い年で、東京後援会の会長の立場でもある。今回日本人の登壇者は、共同議長の小島会長、竹中平蔵さん、石倉洋子さん等だ。政治家でないと登壇できないセッションがある。日本のプレゼンスを上げるのに重要な参加だ。

最初のセッションとして、三菱商事の小島会長が登壇した「東アジアの連携した未来」に参加。二つ目には西村副大臣が参加する「アジア世紀の追求」というセッションに参加した。同時並行的にアウン・サン・スーチー女史が出るBBCのセッションが開催されている。

今回の全体の参加者は800名近く。日本人は80名程度だ。G1サミット参加者を中心に、初参加の人も多い。登壇者は、政界、財界、学界(竹中平蔵さんや石倉洋子さん)、さらに国際機関からは、篠原IMF副専務理事やJICAの荒川理事も登壇している。地元紙は「昇る日」を特集している。頑張ろう、日本!

ASEANの未来の話に出てくる国は、米国、中国、日本だ。インドや欧州はあまり出て来ない。「アジアのリスクは?」という質問への西村さんの回答は良かった。「中国の平和的台頭を歓迎する。現状の領土を変更するような意図には、断固として毅然とした態度をとる。中国とは常に対話をしたい」。

西村さんのセッションを終えた。積極的に発言し、わかりやすくて良かったと思う。外見が格好いいし、スマートだから海外でも受けるでしょう。今後とも日本政府のスポークスパーソンとして、どんどん国際会議に参加して欲しい。僕も民間の立場で頑張るので。各自の役割を果たせば、日本は必ず良くなる。

西村さんのセッションを終えて、トイレに駆け込んだ。しまった……。油断をしたのか、お腹を壊してしまった。どこかで変な水を飲んでしまったのかな……。これからランチだけど、ちょっと食欲が湧かない。

ランチ後に、新聞取材を受け、WEF企画のビデオ番組の収録を済ませ、BBCのニック・ガーウィング氏と9月のG1グローバルの打ち合わせを行い、15時からWEFの「世界の成長する企業」の打ち合わせをWEFのシニア・ディレクターと行い、A.T. カーニーの梅澤さんと一緒に会場で休憩だ。

そして、初日最後のセッションに参加した。目の前にアウンサンスーチー女史がいる。気品があり、知的で、美しい。今から小グループに分かれて、一緒に議論する予定。

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会議場からガラ・パーティに向かい、途中から日本チームの夕食会に参加して、夜10時にホテルに戻った。その日もゆっくりと就寝した。ミャンマーのベッドが固いと皆が、文句言っていたが、僕にとっては、最適な硬さだ。旅の疲れも手伝ってか、すやすやと眠れた。

2013年6月9日
自宅にて執筆
堀義人

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