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2013年7月17日 (水)

個人 水泳のジャパンマスターズ10年連続出場! しかも初の4位入賞!

7月の3連休の最終日に、心地よい緊張感を抱きながら水泳会場に向かっている。毎年海の日の3連休に開催される恒例の大会に参戦するためだ。その大会とは、水泳のジャパンマスターズだ。海の日は、大会の4日目に当たり、僕が出場する200m個人メドレーの種目がある日だ。毎年、大会最終日の最終種目が僕が出場する2個目の種目であった。

今年の競泳のジャパンマスターズの会場は、名古屋市の日本ガイシアリーナだ。東海道本線を乗り継いで、金山駅から笠寺駅へと向かう。一昨年の東日本大震災で、メイン会場の東京辰巳国際水泳場が被災してしまった。以来3年続けて、東京以外での開催だ。2011年が大阪、2012年が千葉、そして今年が名古屋だ。

水泳のジャパンマスターズとは、高校野球で言えば「甲子園大会」みたいなものである。この大会で勝てなければ意味がないし、他の大会で勝ってもさほど嬉しくないのだ。それだけ重みがあるものなのだ。今年のマスターズは、僕にとって特別な意味を持つ。何故ならば、今年で10年連続出場となるからだ。つまり、10年連続のメダルが貰えるのだ。

では、「なぜ、マスターズに参戦しているのか?」「どうして10年も続けているのか?」を説明しよう。

僕は42歳になるまでは、ただ単に「水泳で体を鍛えよう」と思っていた。だが、「体を鍛えよう」と言う曖昧な目標設定では、どこまでやれば目標到達できるかがわからない。そこで、目標をもっと具体的にしてみた。たまたま子供達がその当時通っていたスイミングプールに、マスターズのプログラムがあったので参加してみた。スイマーにつられて、「先ずはジャパンマスターズに出よう」と一念発起した。すると、一生懸命に練習することになり、その練習の「副産物」として、体が鍛えられる結果となった。

だが、最初のマスターズ参戦は惨めな結果だった。記録は振るわなかったが、収穫があった。「8位入賞するか、10年連続出場すれば、メダルが貰える」とわかったからだ。当初の「ジャパンマスターズに参戦しよう」の次なる目標は、先ずは「8位入賞」だ。そしてゆくゆくは、「10年連続出場しよう」と定めた。そして、練習に本腰を入れ始めた。しばらくしたら、息子が通ったスイミングクラブは地上げに遭い、更地になってしまった。僕は、スイミングクラブを離れても、この10年間黙々と一人でプールに通い続けた。

その結果、4回目の挑戦で8位入賞を果たして、初めてメダルをゲットした。過去9年間では、なんと6回連続でメダルをゲットすることができた。今や、年齢区分も2つ上がり、そして今年がいよいよその10年目への挑戦だ。

・水泳のジャパンマスターズ参戦報告(その1)
 http://blog.globis.co.jp/hori/2004/07/post-979a.html
・水泳のジャパンマスターズ参戦報告(その2)
 http://blog.globis.co.jp/hori/2004/07/post-b793.html
・水泳のジャパンマスターズ4回目の挑戦 - その1:マスターズへの道
 http://blog.globis.co.jp/hori/2007/07/--33f5.html
・水泳のジャパンマスターズ4回目の挑戦 - その2:初めての栄冠へ!
 http://blog.globis.co.jp/hori/2007/07/--9ceb.html

10年間大会に出続けてきた結果、明らかに体力がついた。僕の感覚値では、10年前の40歳前後よりも、今の方が体調が良く、元気だ。昨年からは、トライアスロン・リレーのスイムの部に参戦し、1500mを泳ぎ切った。益々体調が良いのだ。

そうこう思い出しているうちに、名古屋の水泳会場に着いた。会場では、僕の友人でもあり、尊敬するスーパースターの北島選手の大きな看板が迎えてくれていた。その前で写真を撮った。北島選手の応援を力に、「全力で頑張るぞー」と心に誓った。

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会場に入ると独特の雰囲気だ。水泳の水しぶきの音、湿気がある生ぬるい空気、そして応援とアナウンスの声が場内に鳴り響いていた。いけない、緊張感が増してきた。

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早速レース用の水着に着替えて、サブプールで水の感覚を確かめた。ちょっと体が重いかな。プールから上がり、200m個人メドレーの召集までの間、知り合いと談笑をする。10年も参加し続ければ、徐々に知り合いも増えてくるものなのだ。召集所で横になる。イメージトレーニングだ。自らに言い聞かせていた、「楽しく、大きく泳ぐこと。後半勝負で頑張ろう」。

召集され、コース審判に一礼して、コースの前に座った。50m先を見据えた。スイミングキャップを被り、ゴーグルをはめた。笛が鳴り、ヨーイの掛け声で屈む。「ピーッ」と言う音とともに、飛び込んだ。水に入った瞬間、何だか懐かしい感覚に襲われた。そりゃ、そうだ。毎年泳ぎ続けているのだから。

バタフライはひたすら大きく泳いだ。バックも大きな掻きを意識した。バックの後半から息が苦しくなってきた。平泳ぎは、キックのしなやかさと腕のコンパクトさに気を使った。毎年恒例だが、平泳ぎの後半から腕がパンパンになった。最後のクロールでは腕に力が入らなくなり、必死でキックを打つ。そして、息も絶え絶えにゴールイン。ゴーグルを外し、電光掲示板を見上げると、昨年よりもタイムが2秒も早かったことを確認した。嬉しくなって、隣のコースのスイマーと、健闘を称え合った。

レース後に、顔見知りのスイマーから、「スタートとターンのテクニックだけで、2秒は縮まるよ」と親切なアドバイスを頂いた。とても有り難い。サブプールで体をほぐして、着替えてから帰り支度をした。速報の結果を見ずに、メダルの受付に行ったら、何と4位入賞だと言う事を知らされた。マスターズ人生で初めての4位入賞だ! しかも10年連続出場の栄冠も手に入れたのだ。

メダルを眺めながら、感慨にふける。名古屋らしい鯱鉾の図柄が光る。

2013_07_17_03

「10年連続ジャパンマスターズに参戦する」という目標をも達成した今、次なる目標を設定することにした。振り返ってみたら3つの目標をクリアしてきた。先ずは参戦。そして入賞してメダルをゲットすること。そして10年連続出場と、全ての目標を達成してきた。

次なる3つの目標は下記のとおりだ。
1)ジャパンマスターズに20年連続出場する。
2)初回参戦のタイムを10年間常に上回る。
3)20年目以降は、コンスタントで3位入賞を果たせるようにする。

ちなみに、マスターズの記録の中で、今までで一番遅いのは、初回の42歳の初挑戦の時のタイムだ。20年目には、僕は61歳となる。42歳の記録をこれから10年間も上回り続けるのは、至難の業かな? いや、やってみなければ、わからない。ま、水泳を楽しみながら、健康なまま生きていけたら幸いだ。

東海道本線が名古屋駅に滑り込み、「のぞみ」に乗車して東京への帰路についた。心地よい疲労感を全身に感じながら、車窓に広がる緑の田園風景を楽しんだ。自宅に着いた時には、誇らしげにメダルを首からぶら下げて、オリンピックでメダルを獲ったアスリートの気分を、勝手に味わっていた。


2013年7月17日
自宅にて執筆
堀義人

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コメント(2)

  • MBAシリーズの経営戦略やクリティカルシンキングは、キャリアアップ(これがなかなかうまくいかないのですが)や仕事のバイブルとして利用してます。そんな中でたまたま読んだ記事に共感したのでコメントさせてください。今回のジャパンマスターズは参加してませんが、昨年初めて参加しましてすっかりあの独特の緊張感や雰囲気が好きになりました。他の大会も出てますがジャパンは特別ですね、その中で素晴らしいタイムも拝見させてもらいました。かなりお忙しい中でのあのタイムを出されるのはかなり練習されているのでしょね。年齢を重ねると今の記録更新はあきらめかけていましたがやる気が出ました。私はブレストですのでご一緒することは無いかと思いますが今後、ブログ等含めて注目させてもらいます。

    投稿者: sirasira

  • 初めましてよこびーと申します!突然のコメント失礼いたします。僕も水泳をやっていて学生での競泳生活を終えた今でも水泳をしています。毎日無駄のない練習や速くなる為の方法や練習を研究し、実験して自分自身で取り組み、高校の時はインターハイ5位になることができました!水泳選手として必要なトレーニングや練習するごとに成長する方法を見つけて現在は選手兼コーチをさせていただいております。成果に繋がる練習や家で速くなる方法をこちらのブログに記載しておりますので是非参考にしてみてください!http://ameblo.jp/yk0yk3yk3yk1

    投稿者: よこびー

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