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2016年4月 4日 (月)

日本人・アジア人・地球人 夫婦の問題にメディアはどこまで踏み込んでいいのか?

Q:「不倫とは加害者も被害者もドメスティックな内輪の問題」この論調に関してどう思われますか?当人の妻が容認していたと仮定しても、社会的な立場として、ある程度の干渉は受けるべきでしょうか?(紅白)

A:紅白さん、ご質問ありがとうございます。このご質問には、固有名詞を全て外して、あくまでも一般論としてお答えさせて頂きます。

僕は、結婚の在り方は、それぞれの夫婦が決める問題であって、他人がとやかく言う問題ではないと思います。週刊誌やネットでプライベートが暴露されている状況には辟易するし、ましてやネットやSNSで他人が批判しているのは、行き過ぎていると感じます。

夫婦の在り方には、様々な価値観があります。「結婚後も自由恋愛でOK」と言う価値観のカップルもいれば、「不倫はしない」と誓い合ったカップルもいます。どちらかの価値観で、他の価値観を批判するのは、余りにも偏狭的であり、多様性への理解や寛容さを欠いていると思います。

紅白さんもご指摘された通り(紅白さんのご質問は長かったので一部割愛しています)、医者の宋美玄さんが、以下のように書いています。

「例えば、夫は妻とのセックスを求めるけれど妻にはその気がない、しかし子どももいるので離婚はお互いしたくないので夫によそでセックスをしてきてほしいと言う、というような例も実例として『性とパートナーシップ』にありました。犯罪ではないので、一般論として夫婦で納得している場合に他人が口を出すというような問題ではないと思います」

もしも配偶者が納得していないならば、不倫は明らかに問題がある行為です。民事訴訟などに持ち込み当事者間で解決されるべきだし、社会的制裁があって然るべきでしょう。ただ、配偶者が納得済みであれば、それはあくまでも夫婦間の問題だと思います。「子供が可哀そうだ」と言う意見を聞きますが、それは夫婦が子供と向き合うべき問題であって、他人が干渉する問題ではないと思います。

最近の週刊誌報道そしてネットの批判は、余りにも一方的で且つ偏執的だと感じます。もっと様々な夫婦の在り方への理解、多様な価値観への寛容さ、そしてプライバシーへの尊重があっても良いと思います。

また、親しい政治家が批判された時にも感じたのですが、数多くの良いことをしているのに、プライベートな一部分のみ取り出して批判する報道やネットの姿勢にも疑問を感じます。悪い断片のみを取り出して誇張し批判する一方、他の良い面には一切触れないのは、明らかに偏っていると思います。1回の駐車違反だけで全ての人格が悪いと批判するのではなくて、他の全ての能力、実績、人間性を含めて判断すべきでしょう。政治家、芸能人や教育者に完璧性を求めるよりも、良い点も悪い点も含めて、人を判断する必要があるのではないでしょうか。そもそも完璧な人間など存在しないのです。人工知能やロボットではないので、弱点があるし、間違いを犯すのが人間です。先日のアルファ碁との対戦でもよくわかりました。

ご質問の「社会的立場の干渉」については、社会的立場があってもなくても、メディアやネットが干渉すべき問題ではないと思います。当の本人が配偶者に対して謝罪すべき問題であって、ご本人や配偶者が社会に対して謝罪する必要はないと思います。こういう報道の姿勢やネットでの批判が続くと、極端な話をすると「こんな画一的な価値観に縛られるならば、結婚なんてしたくない」と思う人が、増えてきそうで心配です。日本は、もっと様々な価値観があり、プライバシーを尊重している、自由な社会であって良いと思います。

「結婚しても、浮気をしないとは誓えない。神様にも誓えないから、結婚式を教会ではあげられない」と、結婚前に正直に話をして、理解してもらう事例があっても良いでしょう。

ちなみに、僕の場合は、「遊び人」だし、「夫として失格」なので、最初から妻に謝っています(笑)。冗談はさておいて、アジアNo.1を目指す経営大学院の学長だし、官邸の教育再生実行会議のメンバーなので、「教育者としてあるまじき言動だー!!」と、僕がいつかは批判されそうですね。

いずれにせよ、この風潮は、何だか怖いですよね。その際には、お手柔らかにお願いします。僕は、男女関係については、常に謝りっぱなしですから。でも、人間は完璧でないので、仕方がないですよね。これからも精進します。あれ、なぜだか回答(アンサー)のつもりが、反省になっていましたね。(^^;;

実は、紅白さんのこのご質問は、弊社の広報で一度はブロックされていました。だけど、問題がある内容とは思えないので、教えてもらい自分なりの見解を書いてみることとしました。あまり参考にならなかったかもしれないですが、言いたいことは、「もっと様々な夫婦の在り方への理解、多様な価値観への寛容さ、そしてプライバシーへの尊重があっても良いと思います」、と言うことです。

ご質問ありがとうございました。m(--)m

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