起業家の風景(エッセイ) 起業家の風景 一覧へ

2014年9月29日 (月)

「天才は、99パーセントの努力と1パーセントのひらめきにより生まれる」

エジソンのこの言葉は有名である。そのエジソンの息子が創った財団であるエジソン財団のアドバイザリー・ボードへの就任要請がきたのは、1年ほど前のことである。「エジソン財団は世界の叡智を集め、財団運営に貢献できる人材を世界から集めることにした」というのが、僕への就任要請の趣旨であった。

年に1回のボード会議への参加と年2回の電話会議への参加が、ボードメンバーへの期待である。交通費・宿泊費さらには、年間のボードへの報酬も適度にコミットされていた。僕は最初は躊躇した。本業であるグロービスの経営大学院やベンチャー・キャピタル以外に、G1サミットやKIBOW、経済同友会の委員長、ダボス会議の「世界の成長企業」の共同議長、更に政府の委員を務めていて、かなりの多忙だったからだ。子供たち5人とも十分な時間を過ごしたいと思っていた。だが、トーマス・エジソン氏への畏敬の念が強かったことと、年会議の日程も僕の海外出張にある程度は合わせてくれると言うことで、引き受けることにした。

続きを読む……“エジソンという起業家 ~エジソン財団のアドバイザリー・ボードに参加して”

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2014年9月16日 (火)

現代のグローバル化した経済では、価値観や期待が異なるさまざまな聴衆を相手に、同じプレゼンテーションを行わなくてはならないことも少なくない。

例えば僕は、ベンチャー・キャピタリストとしての仕事の一環で、アジア人投資家と欧米人投資家の両方にファンドを売り込む必要がある。

両者がプレゼンターに求めるものは違う。

続きを読む……“全世界共通! パワフル・プレゼンテーション、3つのルール”

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2014年8月19日 (火)

日本人・アジア人・地球人 イノベーションを生み出す組織とは?

一見、日本と米国の経済は似ても似つかない。

米国経済は、エネルギーに満ちあふれ、AppleやGoogleのような新たな巨大企業を次から次へと生み出している。両社はそれぞれ創業からわずか38年、16年しか経っていないにもかかわらず、今年のフォーチュン500で時価総額ナンバー1、ナンバー2の座についた。

日本は違う。

続きを読む……“イノベーションを生み出す組織とは?”

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2014年8月11日 (月)

『間違いを犯すことは一つの問題であるが、それを認めないのはもっと大きな問題である』(スティーブン・リチャーズ・コビー氏)

朝日新聞が、慰安婦問題の誤報を認めた。32年もかかり、遅きに失した感はあるが、評価をしたい。ただ、日韓関係を悪化させ、海外での日本のイメージを貶めた罪は重い。

<以下朝日新聞の要旨>
「軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません」
「吉田(清治)氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」
「記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」

続きを読む……“朝日新聞は慰安婦問題の誤報を認めた。次は、世界における日本の信頼回復だ!”

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2014年8月 4日 (月)

僕は新しい経済法則を発見した。名付けて、囲碁と経済、相関の法則。それは、「最も権威ある国際的な囲碁選手権を制覇する国は、経済の分野でも最も力強く成長する」というものだ(ご存知ない向きのために説明すると、囲碁とは19×19の格子を描いた盤面を使って行うチェスのようなボードゲームである)。

その証拠を示そう。

1990年代半ばまで、日本は囲碁のあらゆる主要な国際競技会で優勝常連国だった。その後、1990年代半ばから、日本が20年におよぶ景気低迷に陥ると、エレクトロニクス分野で日本を追い越しつつあった韓国が、囲碁の分野でも日本から優勝常連国の座を奪った。この状況は2010年、中国が覇権を握るまで続いた。

続きを読む……“囲碁力と経済力は相関する――単なるボードゲームと侮るなかれ”

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2014年7月29日 (火)

『スタート時点で、本当は結果がほとんどわかるんです』(有森裕子氏)

その言葉を痛感したのが、今回の全国小学校囲碁団体戦の結果だった。

昨年までの6回の全国大会では、長男、次男、三男の『日本最強の三兄弟』(2010年のNHK正月番組のタイトル)が、ほぼ栄冠を独占してきた。その結果が、子供たちが通う、九段小学校による6年連続の東京都大会優勝、6年連続全国大会ベスト8。そして、3回全国優勝の栄冠だった。

続きを読む……“試練を乗り越えて歩め-その8) 四男・五男の初めての囲碁全国大会”

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2014年7月28日 (月)

数年前、アスペン研究所で行われたリーダーシップをテーマとするカンファレンスに参加した。その際、偉人の格言に基づいてディスカッションを行うというイベントがあった。僕はそのイベントで、「最高のリーダーとは何もしないリーダーである」という旨の孔子の言葉を持ち出し、ちょっとした物議を醸した。

もちろん、孔子はわざと挑発的な言い方をしたのだろう。優れたリーダーはまったく何もすべきではないというのが真意ではない。僕が思うに、孔子の真意はこうだ。リーダーにとって最善の行動とは、適切な組織化と訓練がなされた完全に機能する組織を生み出すこと。そのうえで道を示し、部下にそれぞれの仕事をさせること。

僕も同感だ。

続きを読む……“最高のリーダーの条件・・・それは何もしないこと”

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2014年7月24日 (木)

日本人・アジア人・地球人 さよならサラリーマン

僕はベンチャー・キャピタリストとして、日本政府の『「選択する未来」委員会』に在籍している。委員である僕たちの仕事は、今から50年後の日本の暮らしがどのようなものになるのか、そのイメージを具体化することだ。

メディアの見解は一様に悲観的だ。今世紀の半ばまでに、減少を続ける日本の人口の過半数を高齢者が占めるようになる。その一方で、高齢者に年金を支払い、多額の国債を返済するために、今よりも少数の若年労働者が重い税金を負担することになるというのだ。

永遠の楽観主義者である僕は、この暗澹たるビジョンを受け入れるつもりはない。それどころか、ベンチャー・キャピタル業界で得た経験から、2060年前後の日本の暮らしは今よりも明るいものになるだろうと考えている。

続きを読む……“さよならサラリーマン”

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2014年7月22日 (火)

日本人・アジア人・地球人 園遊会は究極の動機付け体験

今年3月のある日、出勤すると机の上に大きな封筒が置いてあった。宛名は手書きで記されている。それは、毎年4月に東京で天皇皇后両陛下が主催される園遊会への招待状だった。園遊会の招待客の大部分は、閣僚、国会議員、都道府県知事、市町村長、官僚が占めるが、スポーツ選手、芸能人、作家なども少数ながら招かれる。出席できるのは2,000人だけ。僕と妻は、お招きいただいたことを光栄に思った。

招待状には、当日の服装に関する詳細な指示も記載されていた。男性は、モーニングコート、紋付羽織袴、制服または背広。女性は、デイドレス、白襟紋付または訪問着など、とある。プロトコルについても注意書きがあった。お声をかけられない限り、こちらから天皇陛下に話しかけてはいけない。何かを渡すのも、写真撮影も禁止だという。

続きを読む……“園遊会は究極の動機付け体験”

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2014年7月17日 (木)

日本人・アジア人・地球人 ブランド・プレゼンスを高める4つの秘訣

ブランドは見る人の頭の中に存在する。あなたのブランドが誰にも知られていなければ、実際にどれほど優れたビジネスを行っていようと関係ない。世間一般の人々にとって、あなたは存在していないも同然だ。

あらゆる新規事業を軌道に乗せ、前進の勢いを長期的に維持するためには、コミュニケーションが肝心である。

僕のコミュニケーション戦術――ここでは主に企業とサービスのブランドについて述べる――は、次の4つのシンプルな原則に基づいている。

続きを読む……“ブランド・プレゼンスを高める4つの秘訣”

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