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1999年6月 3日 (木)

組織人 長いロードを終えて

長かったロードもやっと終わりが見えてきた。今は、ピッツバーグから飛行機に乗ってこれからデンバー、サンフランシスコと滞在して帰国することになる。今回も2週間のロードである。今年に入ってから7回目の海外出張である。

前半の2回の出張は、主にトレーニングを目的として。その後は、基本的にはロードショーと呼ばれるファンド・レイジングの出張である。ユーラシア大陸横断6回、太平洋横断6回、大西洋横断6回、豪州1回、香港1回である。とてもめまぐるしい。今年は今までのところ、日本にいられたのは通算日数で4分の1も無いくらいである。

やっとこのハードな日程も終わる。エイパックス・パトリコフ社との合弁会社も設立され、十分なトレーニングを受けて、目標の200億円の資金もほぼ調達できるめどがついた。すべてが順調である。これで、帰国後やっとのんびりできる。といっても帰国後はすぐにグロービスの計画策定、ファンド・レイジングのまとめ、投資案件の発掘、そしてプライベートでは妻の出産など息つく暇もないであろう。それでも、海外出張がないだけ、とても助かる。多少じっくり落ち着いて、ものごとに取り組めるのは、たいへんありがたい。

これから9月中旬まで3か月間のんびりできる。とても嬉しい。

ここで、簡単に海外を回って感じたことを、思いつくままに順に書いていく。

●改めて米国の広大さと、地方分権の進展度合いを認識した。ファンド・レイジングを行う場合には、日本であれば、基本的に東京にいればできる。今回米国で訪問した都市は15を超える。
●一方、欧州は比較的小さく感じた。合計7都市回ったけれど、実際に距離的にも近いのだろうか、経済的・文化的に、そして精神的にも統合されていっているのが手にとるようにわかる。
●アジアの経済は、やはりまだまだである。が、米国を中心としたマネーの動きがどんどんグローバル化しているのが肌で感じられる。当然、投資家もポートフォリオを組む。米国の市場がだんだんピークに近づき、欧州の景気が下を向きかけ、アジアの回復も時間がかかるとなると、やはり世界第二の市場である日本は、自然と注目を浴びる。そのマネーが日本のプライベート・エクイティ(未公開株式市場)に向かい、しかも優秀な人材がそれらの投資を手がけるようになれば、相当おもしろい展開が期待できそうである。とはいえ、多少回復感はあるけれど、構造改革が行われていないので、本格回復までに相当時間がかかると思うが……。
●日本の投資家も捨てたもんじゃない。とても優秀な若手が台頭しており、今後
日本における産業の発展にかなり期待できる。

と、書けば書くほど支離滅裂になってきている感じがするので、この辺でパソコンを閉じたい。

ふと外を見ると、雲の合間に中西部の広大な大地が見えてきた。

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