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2007年8月23日 (木)

家族人 パース滞在記 - その2:日本の夏休みに冬の豪州パースで過ごす!?

いざ子供に海外での生活をさせようと思っても、そう簡単には行かない。家族で滞在する機会は、簡単には作れないのである。またそれなりの資金も必要となる。

親が商社マンや技術者などの場合には、海外に住むチャンスも多いのであろう。僕が幼少の時には、父親が原子力の研究員ということで、海外留学や研究協力という名目での海外赴任があったので、海外生活が実現したのである。

しかし僕は、起業家であり、学長兼ベンチャーキャピタルの代表パートナーでもある。海外で一年を過ごそうと思っても、そう簡単な事ではない。そもそも適切な理由が無い。

一度は、「グロービスのシリコンバレー・オフィスを創る」、という大義名分を掲げてみたが、どう考えても「無理筋」であった。そもそも僕らのファンドは、日本へ投資をすることが前提となっているので、海外に投資をしないにもかかわらず、トップが海外に駐在することは説明がつかなかった。

そこで、サマー・スクールの活用を考えることとなる。幸い、グロービスでは、今年より「サバティカル制度(長期勤務者向け短期休暇制度)」が始まり、勤務年数が5年を超える人は2週間、10年を超える人は1ヶ月、以後毎5年ごとに1ヶ月の有給休暇がとれることになっていた。

筆者注:
「トップが一番休みを取りたいからサバティカル制度を導入したのであろう」、と批判を受けそうだが、事実そういう点もあると認めざるを得ないので、批判を甘んじて受けることとしたい。グロービスの多くのスタッフにもこのサバティカル制度を多いに活用してほしいと思っています。(^^)

いずれにせよ、僕は、新規に制定された「サバティカル制度」のおかげで、今年度から1ヶ月の休みがとれ(10年間勤務分)、そして来年度からもう一回1ヶ月間のサバティカル休暇が取得できるようになったのである(15年間勤務分)。このサバティカル制度はよく出来ていて、二回までは分割して取得できるのである。たとえば、一回目は、夏休みの二週間に合わせて1週間を使い、次の一回は春休みとして3週間サバティカル休暇を使えるのである。

このようにして、夏の通常の二週間の休みにサバティカル休暇を加えることにより、ある程度長期に亘り、海外に滞在できる条件は整ったのだ。

次に必要なのは資金である。幸い、弊社の投資先企業でもあるマネースクエアジャパン社の外為証拠金取引で、豪ドル通貨に投資をして、1回や2回海外に短期滞在をしても、お釣りが出るほどの十分な差益を生むことができたのである。僕は、高校時代に豪州に留学をしていたので、豪ドルには親近感を持っている。留学したころは、1豪ドルが300円を超えていたが、いまや100円弱である。隔世の感がある。豪ドルは、金利が高く、貯蓄にも適しているのでお得である。僕は、上場株への投資は一切やったことが無いが、豪ドルなどの外国通貨のみは投資対象としているのである。理由は簡単で、豪ドル投資には為替変動リスクはあるが、高い金利はつくし、豪州という国が倒産することが無いから投資先としては安心なのである。(筆者注.ただ、リスクが大きいのでその点は理解してお取り組みくださいm(__)m)。

さて資金の目処もついたので、次はサマースクール探しである。こういうことは、妻が率先して探すのが我が家の役割分担になっていた。妻は友達のサマースクール経験者に色々と相談し、情報を収集した。当初はスイスやカナダを探していたが、どうもピンと来るスクールが無かったようであった。

そこで僕は、シドニーでホーム・ステイしていたホスト・ペアレント(以後「豪州の両親」と呼ぶ)にコンタクトして、シドニーの学校に短期で体験編入できないかを打診してもらうことにした。

豪州であれば、南半球に位置するので、季節が逆である。日本の夏休みは、豪州の冬にあたり通常のクラスが開かれているのである。その学校に編入できるのであれば、日本の夏休みや、春休みのときに、サバティカル休暇を活用して大目に休みを取り、現地の学校に通学できるのではないかという発想となったのだ。

そこで、豪州の両親にコンタクトをお願いすることにした。ちなみに、その豪州の両親とは、僕が高校時代に留学してから既に30年近くたつというのに、いまだにメール交換を定期的に行うなど親しくさせてもらっていた。今年の6月後半にも、彼らが再来日し、週末にお二人を軽井沢の山小屋に招待したばかりであった。

彼らからすれば、孫5人がシドニーに来てくれるならば大歓迎であろうから、現地の学校をいくつか当たり、一生懸命に探してくれた。だが、残念ながら豪州の両親からの返答は、「一ヶ月程度の短期編入は、短すぎて難しい」、であった。

「そりゃそうであろう」、と落胆していたところに、朗報が届いた。豪州のパースの学校から、「短期の編入OK」、という返事が来たのである。僕らはすぐに意思決定をして、日本の夏休みに、冬のパースで短期滞在することにしたのである。

パースには、YPOやYEOなどの経営者・起業家の国際的ネットワークを通して知り合った親しい仲間が多い。彼らにコンタクトをして、家の手配とレンタカーの手配を矢継ぎ早に行った。マイレッジを使いながら、航空券を手配した結果、全体的にはかなり割安で仕上げることができそうであった。

結局、全部で5週間強のパース滞在だ。僕は最初の3週間強のみ、パースに滞在することになった。二週間の夏休みに一週間のサバティカル休暇を組み合わせて、ちょっと長い夏休みを、冬の豪州で過ごすことになった。

6月は、グロービスの年度末にあたり超多忙であった。 大学院の卒業式もこの時期に、東京と大阪で開催された。7月の上旬には、あすか会議が開かれ 、後半にはグロービス経営大学院の必修科目である「企業家リーダーシップ」の夏季集中講座が軽井沢で実施された。

8月の第一週目の週末は、軽井沢の山小屋がフル稼働である。土・日と囲碁合宿で、日・月には、グロービスの15周年記念家族謝恩社員旅行@軽井沢である。
子供たちも忙しい。夏休みに入った最初の週は、東京で囲碁の集中講座である。その後、軽井沢に移動して、テニス合宿に囲碁合宿。家族全員で、社員旅行に参加した後に山を降りて、東京に戻り、パッキングをして、翌々日の夜行便でパース向けに出発することになった。

スーツケースには、冬服とともに、囲碁盤や水泳の水着・ゴーグルを忘れずにパッキングした。「水泳、囲碁、英語」の教育方針なので、囲碁盤と水着の持参は、当然と言えば当然であろう。(^^)

これでやっと、三つ目の「英語」に取り掛かれる準備が整った。子供たちの夏休みは、冬の豪州での学校通いである。僕の夏休みは、子供の英語教育への付き添いである。
これから、パースで子供中心の夏休みが始まろうとしていた。

2007年8月19日
パースにて執筆
堀義人

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コメント(1)

  • 堀さんこんにちは。

    川内と申します。

    21才のとき、シドニー〜パースまでヒッチハイクしました。もう16年も前のことです。ヒッチハイクの疲れもあり、パースには2週間ほど滞在しました。開放的でとても良い街でした。
    当時、市内の鉄道の駅には改札がなく、切符を購入してそのまま電車に乗っていました。たまに駅員が切符のチェックをするのですが、皆正直に切符を買っていて(当たり前ですが)、私も切符を買っていたのにドキドキしたことを思い出します。

    パースから北に少し(と言ってもかなり)行ったところに、シェルビーチという、浜が貝殻で埋め尽くされたビーチがあります。私は何気にそのビーチを通り過ぎてしまったのですが、出会う旅行者から「あそこは今まで行ったビーチの中でも最高の風景だった」と聞かされました。いつか子供を連れて行きたいと思っている場所です。機会があれば、足を伸ばしてみるのも良いかもしれませんね。

    更にそこから北上すると、一面に蟻塚が現れてきます。北上にともない気候が変わる様子が実感できますよ。

    何れにせよ、良い休暇になるといいですね。

    投稿者: 川内拓男

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