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2013年2月25日 (月)

日本人・アジア人・地球人 KIBOW女川~“KIBOW方式”の復興街おこしプレゼンに感動!

2月23日土曜日の朝7時にホテルのロビーに集合し、これから女川に向けて出発する。午前中は視察、午後はKIBOW。天気は、晴れ。昨晩からの雪が積もっていて、朝陽に反射してキラキラして美しい。

一昨日の夜は福岡のセミナー後に、グロービスのスタッフ9名と玄界灘の幸を堪能し、昨日福岡から仙台までひとっ飛びし、夜の学長セミナー後にグロービスの仲間4名と三陸沖の幸と浦霞で、盛り上がった。その前に、ダボス。そしてG1サミットだ。世界そして日本を飛び回っている感覚だ。

女川に到着。根こそぎ倒れたビルが、モニュメントとして放置されていた。先ずは、港にある女川の冷凍冷蔵施設「マスカー」を見学。マイナス三十度。右に見えるのは、これから加工に向かうイカだ。津波で全て流された、「一旦保管する機能」の復活となった施設だ。カタールから20億円寄附を受けて創ったもの。名前は、カタールの希望で、「マスカ―」と命名された。

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女川「希望の鐘商店街」にてパチリ。石巻医療園の塩澤さんから、地域通貨券のアトム500馬力(500円相当)の贈呈を受ける。嬉しくってちょっと自慢風。でも、寒かった。
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希望の鐘商店街の小野寺茶舗にて。遠藤兄弟と。ひかりさんは、被災地初のトレーラーハウス宿泊村・エルファロのデザインも手がけたデザイナーでもある。ゆずくず湯、美味しかった。
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魚屋岡清で、「女川海鮮丼」を頂く。さあ、食べるぞーー。辰巳琢郎さんとも、ここで合流。
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昼食時にツイッターから、「堀さんの継続性に脱帽です。行動に繋げる仕組みもいい。自分もまた今年ボランティアに行こうと思う」とメンションがあり、僕は次の様に返信した。

「継続は力」、です。僕は、一生KIBOWをやり続けます。

そう一生KIBOWをやり続けるのだ。KIBOW女川の会場に到着。女川は、平地にあるものほぼ全てが壊滅的なダメージを受けたので、会場となる場所が少ない。そこで、使われたのが、高台にある総合体育館だ。

体育館の駐車場で、学生サポーターの中村さんと吉川さん。寒い中、駐車場で頑張ってくれています!! 手書きのKIBOWのロゴを見ると、2011年の3月14日の夜にKIBOWをつくり、友達と一緒に描いたKIBOWのコンセプトを思い出す。


いよいよKIBOW女川が開始。僕の挨拶の後に、辰巳琢郎さんの挨拶。後ろに控えている方々は、本日プレゼンをする13名の有志です。逆光で失礼。KIBOW評議員 辰巳さんからの挨拶では、中村雅俊さんの「一緒に頑張りましょう」という激励メッセージも届けていただいた。ちなみに中村雅俊さんは、女川出身だ。
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女川町議会議長 木村公雄様の挨拶。「参加者の皆さんの目が輝いている」
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早速プレゼンがスタートした。トップバッターは、佐々木写真館電脳部の鈴木佑介さんだ。「リアスの戦士イーガーのDVD化」だ。ご当地キャラのイーガーのロケをやる。するとロケ隊が来て、観光客も来る。シンプルで良いプレゼンだ。

2番目が、「おながわ散歩」の出版に向けて、だ。女川出身のカメラマンの鈴木真弓さんだ。女川の観光で、リピーターを増やす必要がある。そのために、「今回の賞金でガイドブックをつくりたいと思います」。

3番目が、「みなとまちスペインタイル計画」、みなとまちセラミカ工房だ。1)スペインタイルの表札作り、2)女川の風景を描いた絵タイルを散歩道や公園に、3)応援者へメモリアルプレートを。無料で体験教室を開催するので、その資金が必要だから、KIBOWに参加している。

4番目が、「ワンデーシェフ&ワンデー主婦」。堂賀光枝さん、54歳。紙芝居でプレゼンです。母親世代がつくる郷土料理や家庭料理を出す、レストランをつくりたい。息子さんも仙台のフレンチレストランで、シェフをしている。困っているのは、場所が無いところだ。だからKIBOW資金を得て、何とか始めたい。(いかん、目頭が熱くなってきた)。

5番目が後藤茂夫さん。女川第一小学校の先生だ。139年の歴史がある小学校が3月末に閉校となる。在校生と卒業生の思い出になるDVDを制作したい。そして、将来その子たちに、「女川に戻ってきたい、暮らしたい」と思ってもらいたい。そのために、KIBOW資金が欲しい。

6番目が、山田隆太さん。「女川にスペイン料理店を出店したい」だ。

7番目が、「女川復幸祭実現へ向けて」。女川商店街復幸祭実行委員会阿部淳さんだ。目的は、1)震災を風化させたくない、2)今の女川を多くの人に見て欲しい、3)団結力を持ちたい。その目的でお祭りをやりたい。

8番目が、遠藤健一さんによる「捕鯨基地の歴史を後世に残したい」だ。被災地初のトレーラーハウス宿泊村である女川のエルファロにて、「捕鯨の語り部」を復活させ、「金華山沖でホエールウォッチング」を観光資源として生み出したい。女川沖は、世界の三大漁場の一つ。暖流と寒流が交わるところだ。

今、女川町長が遅れて登場された。

9番目が、女川ネイチャーガイド協会による「女川の山と林のウォーキングコース整備」だ。女川の8割は、山だ。リアス式特有の植物体系がある。震災で全く被害を受けていない。散策コースを作り、エルファロと連携した総合的な観光開発に取り組みたい。

10番目は、女川復幸丸代表の佐藤友視さん。「音楽で町おこし」を。「女川と言えば、我歴Stock」と言われるようになりたい。活性化し、多くの人に足を運んでもらい、楽しんで欲しい。音楽をもとに、ビジネスとして継続化し、雇用も増えるでしょう。女川は、バンクーバーと姉妹都市。世界からも呼びたい。そして、継続したい!

11番目が、女川アートギルドカンパニー崎村周平さん。アートフェス「アートシーズン」を実現!! 色がなくなった街に、明るい色をデザインしていく。観光資源の発掘や心の充実を。観光客が来て盛り上がることにより、街に賑わいが戻ってくる。

12番目が、林業振興会の酒井孝正さんだ。「女川の地域のりんご園を復活させたい」。りんご園を守る対策のために、KIBOW資金が必要となる。

13番目が、佐藤俊克さんによる「女川に自然植物園を作りたい」プロジェクトだ。自生植物を通じて、女川町の観光産業の創出、野生植物の保護、保全、管理。女川の山には、絶滅危惧種が多い。植物多様性を維持する。みんなで元の女川に戻しましょう。

これで、全てが終わり、女川町長の挨拶だ。「10年後にも同じように、やる気をもった人々が女川を良くしたいというプレゼンをしているならば、女川の復興ができていると言えよう。行政でできることは、ある程度のものだ。町を良くしようと努力をしている、街に息吹きを与えるここにいる「人々」が我が町の誇りだ。復興と言わずに、いい街を作りましょう」。

町長は、40 歳。12年間町議会議員を務めたが、昨年町長に立候補した。言葉に気持ちがこもっている。立派な方だ。

3回にわたる質問タイムを終えて、いよいよ投票だ。どういう結果になるか楽しみだ。休憩中で談笑している時に外を見る。窓の外には、青空が広がっている。
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女川商工会議所会長・高橋正典さんの総評。「行政、議会、民間で三位一体で進んでいる。若者がつくる街づくりを目指したい」。集計中にちょっと談笑中となった。

僕の目の前が須田町長、斜め前が女川町議会議長、そして隣が 商工会議所会長だ。まさに、行政、議会、民間の三位一体だ。みんな仲がいい。

何と3人同じ票となったので、順番をじゃんけんで決めることになった。何度か「あいこ」が繰り返された。会場が盛り上がった。そして、今から表彰だ。

特別賞は、音楽で町おこしの佐藤友視さん。
優秀賞は、女川第一小学校・後藤先生のDVD制作と、みなとまちセラミカ工房さんのスペインタイル計画だ。
最優秀賞は、リアスの戦士イーガーのDVD化だ。壇上で、鈴木さんが、「今年中にやります」、と熱く語っていた。

堀賞は、復幸祭。辰巳賞は、植物園だ。

そして、僕が最後の締めを行った。すばらしいエンディングだった。
小松さん、皆さん>すばらしい機会をありがとう!!

最後は、40歳の津田町長を囲んで、プレゼンターと記念撮影。盛り上がったー!最高の表情です。
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KIBOWいわきが、4月12日(金)。そして6月10日にKIBOWチャリティー・ディナーで、6月23日にはKIBOWトライアスロン@酒田だ。KIBOWの活動は、まだまだ続く。

KIBOW女川の感動を胸に、車に搭乗し、次の目的地に向かった。


2013年2月24日
一番町の自宅にて執筆
堀義人

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